第105回全国高校野球選手権岩手大会は16強入りを懸けた2回戦が熱戦中。14日はきたぎんボールパークと花巻球場で2回戦6試合が行われました。
春の東北大会でベスト4に入ったシード校の盛岡三は一関高専と対戦。盛岡三は初回に駒井が先制のタイムリーツーベースを放つと、二回にも駒井が2点タイムリーを放つなどし5点、8回にも1点を追加し9安打7得点。投げては先発の藤原、要永と1年生の平林の3投手で繋いで三塁を踏ませず0封リレー。7対0の8回コールドで4大会連続となる初戦突破と2年連続のベスト16進出を決めました。
春県4強のシード校・盛岡四は伝統校・遠野の対戦。盛岡四は初回に守備の乱れと犠牲フライで2点を先制すると、先発の佐藤諒が6回1失点、2番手として登板したエース櫻田は1安打4奪三振で2塁を踏ませず。盛岡四が手に汗握る接戦を2対1で制して、4大会連続の初戦突破と2年ぶりのベスト16入り!遠野は相手を上回る9安打を放ち、6回には鮮やかなダブルスチールで1点をもぎ取るなど素晴らしい戦いぶり。熱を帯びる両チームの応援も好プレーに花を添え、新球場を大いに沸かせる好ゲームとなりました。
シード校の水沢工は高田と対戦。水沢工は初回に4番佐藤琉のタイムリーで口火を切ると、その後も小刻みに得点を重ねて7得点。コンパクトなスイングから次々と鋭い打球を放つ打線は単打17本を積み上げました。投げては大会注目の左腕・森岡が球速よりも速く感じるストレートとキレのある変化球をコーナーに決めて高田打線を翻弄。5安打10奪三振の見事な好投を披露しました。投打ががっちりとかみ合った水沢工が7対0で勝利してベスト16に駒を進めました。
大船渡東と住田の連合と昨秋4強・一関二の一戦。試合は連合が初回から齊藤の犠牲フライで先制したものの、すぐさま2回に一関二が小岩の2点タイムリースリーベースで逆転。4回には眞籠のタイムリーや守備の乱れで4点を奪い主導権。連合は5回に注目の強打者コンビの齊藤と今川の連続タイムリーで2点を返し、8回にも紺野のタイムリーで2点差まで詰め寄りますが、一関二がエース三浦を中心に粘り強く守り切り、6対4でゲームセット。積極的な選手起用で流れを引き寄せた一関二が2年連続となる16強入りを飾りました。
初戦の福岡との伝統校対決を制して勝ち上がってきた黒沢尻北は、好投手擁する千厩と戦い、逆転サヨナラで3回戦進出。花巻球場に全力で校歌を響かせました。大会を去る千厩のエース佐々木は3年間夏のマウンドに上がり続け、ユニフォームは全力で駆け抜けたこれまでを象徴するように泥まみれ。最後の1球は力のこもったストレートでした。盛岡商は9対2で岩手との盛岡勢対決を制して3回戦へ駒を進めました。投げては2年生左腕の菅原が7回途中まで2失点の粘りの投球をみせ、打線では2年生で4番に座る高橋遥が貴重な追加点となる2ランホームラン。2年ぶりとなる16強進出に投打で2年生が大きく貢献しました。
7月15日は悪天候が予想されるため、翌16日へ順延となっています。
7月14日の試合結果
2回戦 @きたぎんボールパーク
___ 一二三 四五六 七八九 計
盛岡三 105 000 01 7
一関高専 000 000 00 0
(8回コールド)
[盛] 藤原、要永、平林-田村
[一] 菊池-田中
二塁打:松田2、駒井、鈴木(盛)
2回戦 @きたぎんボールパーク
___ 一二三 四五六 七八九 計
盛岡四 200 000 000 2
遠野 000 001 000 1
[盛] 佐藤諒、櫻田-鳥谷部
[遠] 末崎、菊池海、太田-佐々木裕
二塁打:藤川(遠)
2回戦 @きたぎんボールパーク
___ 一二三 四五六 七八九 計
水沢工 110 013 001 7
高田 000 000 000 0
[水] 森岡-齊藤
[高] 菅野、伊藤、千葉来、菅野-横澤
二塁打:大和田(高)
2回戦 @花巻球場
_______ 一二三 四五六 七八九 計
大船渡東・住田 100 020 010 4
一関二 020 400 00Ⅹ 6
[大] 紺野、齊藤-上野
[一] 菅原錬、三浦-小岩
三塁打:小岩(一)
2回戦 @花巻球場
____ 一二三 四五六 七八九 計
千厩 000 120 000 3
黒沢尻北 101 000 002x4
[千] 佐々木-菅原陽
[黒] 城守、加瀬谷-高橋優
二塁打:佐藤、加瀬谷(黒)
2回戦 @花巻球場
___ 一二三 四五六 七八九 計
岩手 000 100 10 2
盛岡商 001 102 41x 9
(7回コールド)
[岩] 廣田、小暮-齋藤
[盛] 菅原、大塚晋-竹村
本塁打:高橋遥(盛)
二塁打:工藤、吉田(岩) 菅原、立花(盛)