第105回全国高校野球選手権岩手大会はベスト8を懸けた戦いへ。きたぎんボールパークと花巻球場で3回戦計4試合が行われました。
第1シードの花巻東は花巻勢を連破して勝ち上がってきた水沢商と対戦。水沢商は初回にバッテリーミスで先制すると、続く2回には1番千田のタイムリーで追加点を奪い2点リード。4回までに毎回先頭バッターがヒットで出塁するなど試合を優位に運びます。劣勢の花巻東の反撃は7回表、5番北條が同点ツーランホームランを放ちます。そして互いに譲らず延長タイブレークへ突入。
10回表には無死一二塁、スタメンを外れていた佐々木麟太郎が代打で登場。この試合最大の山場をむかえます。そして水沢商のエース菊地が空振り三振にきってとり、後続も抑えてこの回無失点。どよめくスタンドからは素晴らしい勝負に拍手も送られました。
そして試合を決めたのは花巻東の久慈颯大。2対2の延長11回一死二三塁で2点タイムリースリーベースを放ちこれが決勝打に。その後1点を追加し、5対2で花巻東が激闘を制しました。
大東と昨夏王者の一関学院の同地区対決は、1対1でむかえた5回に大東が1番菅原球磨の2点タイムリーなどで3点を追加し4対1でリードを奪います。
反撃したい一関学院は6回裏、5番佐藤や7番山内のタイムリーで同点にすると、さらに8番村上のスクイズなど、この回打者一巡の猛攻で一挙6得点。試合を一気にひっくり返します。さらに7回にも4点を追加しコールドゲームが成立。一関学院が14安打11得点の猛攻で準々決勝進出を決めました。
一関工業と盛岡誠桜の試合は、盛岡誠桜が初回に4番高橋のタイムリーで先制すると、5回には二死から4連打で3点を挙げて、続く6回には田中の2点タイムリーツーベースなどで3点を追加し計7得点。投げてはエース高橋が7回3安打無失点9奪三振の好投をみせてゲームセット。盛岡誠桜が創部7年目にして初のベスト8に駒を進めました。
盛岡商と水沢工の試合は、盛岡商が4番の高橋遥都の2試合連続、今大会3本目となる2打席連続ホームランなどで11得点の猛攻をみせシード校を圧倒。守ってもソロホームランの1失点のみで11対1の5回コールド。盛岡商が5年ぶりとなる準々決勝進出を決めました。
20日は残りの3回戦計4試合が行われ、ベスト8が出揃う予定です。
7月20日の試合結果
3回戦 @きたぎんボールパーク
___ 一二三 四五六 七八九 十土 計
花巻東 000 000 200 03 5
水沢商 110 000 000 00 2
(延長11回タイブレーク)
[花] 熊谷、中屋敷、小松、熊谷-小林
[水] 菊地-及川
本塁打:北條(花)
三塁打:久慈(花)
二塁打:熊谷(花)
3回戦 @きたぎんボールパーク
____ 一二三 四五六 七八九 計
大東 001 030 0 4
一関学院 000 106 4x 11
(7回コールド)
[大] 伊藤、千葉、伊藤-小島
[一] 寺尾、小野涼-梅田、小原
三塁打:菅原球(大) 小野涼(一)
二塁打:伊藤(大) 梅田、小野唯、菅野千、山内(一)
3回戦 @花巻球場
____ 一二三 四五六 七八九 計
一関工 000 000 0 0
盛岡誠桜 100 033 Ⅹ 7
(7回コールド)
[一] 佐藤湊、立石、小野寺-佐藤俊
[盛] 高橋-川倉
三塁打:田中(盛)
二塁打:大森(一) 田中2、川倉(盛)
3回戦 @花巻球場
___ 一二三 四五六 七八九 計
盛岡商 400 61 11
水沢工 000 10 1
(5回コールド)
[盛] 大塚晋-竹村
[水] 室岡、佐藤大、森岡-齊藤
三塁打:高橋遥2(盛) 佐藤琉(水)
二塁打:高橋遥、立花、佐藤幹(盛)