【夏の高校野球】岩手の頂点を目指して~岩手の双璧と追う公立勢

 

令和2年岩手県高等学校野球大会の県大会。

予選を勝ち上がった31チームによる熱戦が始まりました。

14日で1回戦が終わると、残された夏を戦うのはわずか16チームとなります。

 

大会の展望~岩手の双璧と追う公立勢

 

近年の県王座を二分している花巻東と盛岡大附属が入ったブロック。

 

3年生だけで戦い夏3連覇を目指す花巻東古川端、松本、小野寺、清川、田村の投手陣はかつてないほど充実しており、勝負強い水谷を中心にヒットメーカーのらが並ぶ打線も高い得点力を誇っています。

 

秋に続く2季連続県制覇を狙う盛岡大附大久保、石井の球速140キロを超える両エースがチームを牽引。攻撃でも高校通算32本のホームランを放っている塚本をはじめ、昨秋も主力として名を連ねた松本と渡邊の2年生コンビなどが名を連ねる打線は代名詞の強打を受け継いでいます。

 

優勝候補の花巻東と対戦する大船渡東は昨夏県準優勝の大船渡に勝利しての県大会進出。率いているのは名将・眞下監督です。2017年春季大会の3位決定戦では花巻東を退けての同校初となる東北大会出場。両チームにとってはその時以来の再戦で初戦から目が離せない戦いとなります。

花巻東と大船渡東の勝者が戦うのは盛岡北西和賀の勝者。ベンチ入り選手は盛岡北が17名、西和賀が12名と少人数チーム同士の顔合わせです。盛岡北はエースが地区予選で10奪三振完投の活躍をみせており好調の西和賀打線との対戦も楽しみ。

さらに花巻東と同じ準々決勝の山には昨夏4強の黒沢尻工の名前もあります。地区予選では3投手による完封リレーで快勝。ベンチ入り20人の半数近くが登板できる投手陣のなか、好投手として名前が挙がる佐藤拓の登板も楽しみ。初戦は選手11人で県大会に挑む福岡工との対戦です。

 

同じく優勝候補の盛岡大附と初戦で顔を合わせるのは古豪・福岡。夏の甲子園出場はともに10回を誇ります。福岡のエース・前田は経験値が高く力のあるボールが持ち味。バッテリーで課題の立ち上がりを乗り越え接戦の展開に持ち込むことができるかが鍵となりそう。

また盛岡大附と同じ準々決勝の山に入ったチームも実力校揃い。なかでも盛岡一は打では大会屈指のスラッガー高橋怜、投では主戦級の活躍をみせる2年生技巧派左腕の、センターラインも鍛えられており攻守で充実。対して1回戦を戦う釜石商工は地区予選で14安打7得点。そのうち堀内、小笠原、佐々木稜の中軸で7安打4得点を叩き出しており、いきなり激しい点の取り合いとなりそうな予感もします。

そして好投手擁するチーム同士の対戦となる水沢一戸も楽しみなカード。水沢には地区予選での登板はないものの昨秋138キロを計測した2年生右腕・伊藤、そして一戸には球威のあるストレートとキレのあるスライダーが武器のエース・小田島。両好投手のピッチングは見応えがあります。

さらに岩手は地区予選でわずか2安打完封をみせた左腕・村上、大会注目の好投手を攻略して勝ち上がってきた盛岡市立は中学時代に岩手県選抜にも名を連ねた投打の大黒柱・佐々木飛らの活躍がチーム躍進の鍵。岩手は2年ぶりとなる夏白星を飾った軽米と対戦。盛岡市立は地区予選で15得点をあげ打線に勢いのある一関修紅と戦います。

 

激戦となりそうなブロック。岩手を代表する双璧は順当に勝ち上がれば準決勝で激突。花巻東と盛岡大附の打倒に燃える公立校がそれを阻止するのか。いずれにしても岩手の頂点への道のりは試練の連続です。

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