
高田松原運動公園第一野球場は、今では「楽天イーグルス奇跡の一本松球場」という愛称の方が有名かも知れません。楽天イーグルスと冠するのはスポーツ交流活動パートナー協定によるもので、楽天と陸前高田市が共に歩んでいくという両者の協力関係の象徴です。
かつては高田松原の景勝地の一角にあった高田松原第一球場。2010年4月から改修工事がおこなわれ、その完成記念のこけら落としを4日後に控えた3月11日、東日本大震災によって全壊。4基の照明を残して水没し、バックネットには車が突き刺さっていたそうです。
その後、防潮堤工事や運動公園の再建を経て震災発生から9年5か月、2020年8月8日に生まれ変わった球場が開場しました。
両翼99メートルに中堅122メートルでNPBの規格を満たす広さを誇り、内野は混合土で外野は天然芝。全面フルカラーのLED式スコアボードはとても美しく、LED投光器を採用した4基の照明塔はもちろんナイター対応。収容人数は内野席1847席、車椅子席12席、外野席2641席で約4,500人。本格的な設備を備えた素晴らしい球場です!フィールドとの距離を近く感じるスタンドも特徴的。どこで観戦しても野球の臨場感を味わうことができるように設計されているのも新しい球場ならではです。

最大の魅力が立地と景観。球場の外野スタンド方向には、巨大な防潮堤とともに「奇跡の一本松」や震災遺構が見えます。スポーツを楽しむ日常と、震災を忘れない非日常が共存する、世界でも類を見ない景観です。
また隣接する「一本松オーシャンフィールド(サッカー場)」や、屋内練習場も最新の設備を誇ります。これらは一帯が「高田松原津波復興祈念公園」として整備されています。
奇跡の一本松球場は、最新設備のあるきれいな球場というだけでなく、楽天イーグルスというプロ球団との絆と一本松という復興の象徴を、敬意と記憶という形で結びつけた、非常に稀有な施設と言えます。
球場DATA
・開場 2020年8月8日
・中堅122m 両翼99m
・収容人数 約4500人(内野席1847席・車椅子席12席・外野席2641席)
マップ
陸前高田市高田町字曲松122番地