【選手権岩手大会】一関一、一昨年の王者相手に完封勝ち 盛岡大附は23年ぶりの夏初戦敗退 岩手 - 高校野球

第105回全国高校野球選手権岩手大会は8日、きたぎんボールパークと花巻球場で1回戦6試合が行われました。

花巻球場の第1試合では昨年夏秋連続県ベスト8の水沢と釜石が対戦。釜石のエース阿部煌大投手が167球完投で15奪三振の力投をみせるも、終盤の9回裏に2点を追う水沢は2番藤澤がタイムリーツーベースで1点差に迫ると、さらにランナーを塁上にためて4番佐々木洸がセカンドのグラブを弾くサヨナラヒット。水沢が大逆転劇のサヨナラ勝利を飾りました。次戦は昨夏も戦った盛岡誠桜との一戦です。

第2試合では花巻北と宮古商工が顔を合わせました。試合は花巻北が初回からバッテリーミスや4番宮野のタイムリーツーベースで先制すると、6回のバッテリーミスでは髙橋愛選手が隙を見逃さず2つ進塁する好走塁みせ、さらに7番根子の2点タイムリーもあり3点を追加。9回にも1点を奪って6得点。花巻北が試合の流れを掴んだまま9回まで進みます。反撃したい宮古商工は5回に8番佐々木真のタイムリーで1点を返すと、9回には3連打や犠牲フライなどで3点を奪い6対4の2点差まで詰め寄ります。しかし最後は花巻北のエース小原慶投手が踏ん張りゲームセット。試合後には小原慶とキャッチャー宮野が抱き合うシーンも。宮古商工の猛追を振り切る苦しさから解放された喜びが溢れていました。

第3試合では一昨年の王者で昨秋県準優勝の盛岡大附と伝統校・一関一が激突。一関一は初回から相手連打などでピンチをむかえるも無失点。すると打線が奮起し2回に7番小野寺毅が先制タイムリー、4回には長打から得点機を広げてバッテリーミスで追加点。そして5回には1番佐々木がソロホームラン!一関一が優位に試合を進めます。投げては先発のエース菅原が緩急を生かして盛附打線を5安打に抑えて完封。盛岡大附は23年ぶりとなる夏初戦敗退となりました。

きたぎんボールパークでは昨夏準優勝の盛岡中央が沿岸連合と戦い、2度の打者一巡などの猛攻で18対2の5回コールド勝利。次戦で一関学院と昨夏決勝以来の再戦となります。また大東は平舘と戦い、中盤の長打攻勢などで11対2の7回コールドで初戦突破。次戦は盛岡大附に勝った一関一との同地区対決へ臨みます。そして水沢商は花巻農と戦い、持ち味のそつのない攻撃で小刻みに得点を重ねて9対2の7回コールドで夏1勝目。次戦は戦いぶりが近い花巻北と戦います。

7月9日はきたぎんボールパークと花巻球場で1回戦6試合が行われる予定です。

7月8日の試合結果

1回戦 @きたぎんボールパーク
____ 一二三 四五六 七八九 計
沿岸連合 001 10      2
盛岡中央 179 1Ⅹ      18
(5回コールド)
[沿] 柏谷、佐藤、福士、澤田偉風-澤田偉悠
[盛] 宮野、白畑、北田、千田-小笠原、川村
三塁打:西山、小山(盛)
二塁打:佐々木優3、大坊、田代(盛)
1回戦 @きたぎんボールパーク
___ 一二三 四五六 七八九 計
花巻農 000 020 0   2
水沢商 103 301 1x  9
(7回コールド)
[花] 菅原、小原幸、及川蘭-関口
[水] 菊地、千葉孔-及川
三塁打:髙橋叶、及川(水)
二塁打:伊藤(花) 千田、沼倉(水)
1回戦 @きたぎんボールパーク
__ 一二三 四五六 七八九 計
大東 003 070 1   11
平舘 011 000 0   2
(7回コールド)
[大] 伊藤、千葉-小島
[平] 滝川、大和-高橋
三塁打:小島(大)
二塁打:菊池陽、菅原朝(大) 滝川(平)
1回戦 @花巻球場
__ 一二三 四五六 七八九 計
釜石 000 120 200 5
水沢 100 000 203x6
[釜] 阿部煌-千葉栄
[水] 小野寺 藤澤-松本
三塁打:阿部幹(釜)
二塁打:千葉栄(釜) 藤澤(水)
1回戦 @花巻球場
____ 一二三 四五六 七八九 計
花巻北  200 003 001 6
宮古商工 000 010 003 4
[花] 小原慶-宮野
[宮] 菊池 中谷 古舘 中谷 古舘-貫洞
二塁打:照井 宮野 髙橋愛(花) 瀬川(宮)
1回戦 @花巻球場
____ 一二三 四五六 七八九 計
一関一  010 110 000 3
盛岡大附 000 000 000 0
[一] 菅原-岩渕隼
[盛] 竹ケ原 坂本 石井-小林
本塁打:佐々木(一)
二塁打:中川 宮崎(一)

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