第108回全国高校野球選手権岩手大会は20日、きたぎんボールパークとJALスタジアム花巻を舞台に、ベスト4がぶつかる準々決勝4試合が行われました。

花巻東と久慈の一戦は昨夏準決勝の再戦です。爆発力のある打線を擁する花巻東は2試合無失点で被安打2本と安定感抜群。対する久慈はここまで8人の投手が登板し小刻みな継投も。またチーム打率は3割2分6厘で盗塁13個。王者への挑戦に注目が集まります。
試合は初回、久慈が1番野竹選手のヒットから3番信田選手がヒットで繋いで一死1・3塁とし4番落合選手のスクイズで先制。するとその裏、花巻東は1番戸倉選手が四球で出塁するとバッテリーミスと送りバントで二死3塁へ。そして3番赤間選手が犠牲フライを放ちすぐさま同点とします。
1対1で試合は進み5回裏、花巻東は一死3塁からスクイズで勝ち越しを試みるも、久慈のピッチャー中居投手が落ち着いてこれを処理しホームインを阻止。その後、花巻東の6回表のマウンドからエース萬谷投手が登板。互いに好守備も飛び出すなか、緊迫の試合は進んでいきます。
むかえた9回裏、先頭の巧打者・久保村選手がヒットで出塁すると、その後送りバントや四球などで二死とし、打席には久慈・長内中出身の粒来選手。空振り直後には佐々木監督が攻撃のタイムを取って一呼吸置きます。そして見事にセンターオーバーのサヨナラタイムリーを放って熱戦はゲームセット。
久慈は昨秋地区予選敗退の悔しさをバネに素晴らしい成長の証。昨夏から県内公式戦無敗の王者を相手に互角に渡り合いました。試合後には両チームナインに万雷の拍手。ナイスゲームでした!

水沢と盛岡大附の準々決勝。両者の顔合わせで思い出すのは2013年夏、盛附が松本裕樹投手を擁した時の引き分け再試合の激闘です。ここまでの戦いを振り返ると水沢は3試合連続二桁安打で打線好調。盛岡大附は2試合計16四球で出塁し、さらに計12盗塁、重盗は3度成功させるなど機動力を発揮。試合前から激闘の予感が漂います。
試合は3回表、水沢が二死3塁からバッテリーミスで先制。すると盛附はその直後、1番阿部選手と2番許選手の連続ツーベースですぐさま同点とします。
その後、5回裏に盛附は2つの四球と重盗で得点機を作るも、水沢のエース菊地至投手が踏ん張って勝ち越し許さず。5回終わって1対1。ここまで放ったヒット数は互いに4本ずつ。両者譲らぬ激しい攻防が続きます。
試合が進むにつれて、攻める盛附に守る水沢という構図に。そんななか8回表、水沢は一死満塁とし勝ち越しのチャンスを作ります。そして後続がセンターへフライを放ち3塁走者がタッチアップ。しかしここでセンター許がホームへ矢のようなバックホームをみせてタッチアウト!盛附が勝ち越しを許しませんでした。
すると盛附は9回裏、二死からこの試合2安打を放っている1番阿部選手がヒットで出塁し、バッテリーミスで得点圏へ。続く2番許選手の三度目となる申告故意四球となり1・2塁とし、途中出場で4番に入っている中桐選手が激闘にピリオドをうつサヨナラタイムリーヒット。
水沢のエース菊地至投手は135球の力投。打線も相手と同じヒット8本。18年ぶりとなるベスト4まであと一歩と迫りました。勝利への執念をみせた盛附が3年連続の準決勝進出。手に汗握る名勝負でした。
一関学院と水沢工の試合は延長11回タイブレークの激闘に。そして一関学院が7対4で競り勝ってベスト4進出を決めました。
準々決勝唯一のシード校対決となった盛岡誠桜と一関一の試合は、一関一がエース寺尾投手の完封劇などで2対0で勝利し1994年以来32年ぶりとなるベスト4進出を飾りました。
7月20日の試合結果
▽準々決勝 @きたぎんボールパーク
久慈 100 000 000 =1 H7E2
花巻東 100 000 001x=2 H7E0
(久)中居 下坪 晴山−川端 久慈
(花)菅原 萬谷−齋藤
二塁打:齋藤 菊地輝 古城(花)
▽準々決勝 @きたぎんボールパーク
水沢 001 000 000 =1 H8E1
盛岡大附 001 000 001x=2 H8E0
(水)菊地至−加藤
(盛)須藤−太田代
三塁打:阿部武(水)
二塁打:阿部2 許 佐々木(盛)
▽準々決勝 @JALスタジアム花巻
一関学院 000 002 010 04=7 H12E3
水沢工 100 001 100 01=4 H4E3
延長11回タイブレーク
(一)青木 髙橋 三浦 石澤−鈴木 八嶋
(水)芦埜−及川
二塁打:畠山 村井(一)
▽準々決勝 @JALスタジアム花巻
一関一 000 002 000=2 H4E1
盛岡誠桜 000 000 000=0 H6E1
(一)寺尾−菅原煌
(盛)髙橋 −菊池崇
二塁打:菊池崇(盛)

