秋季高校野球岩手県大会、開幕へ 活躍が楽しみな注目校と注目選手

新チームが目指すのはセンバツ。秋の戦いは地区予選から岩手県大会へ進み、27チームが東北大会出場3枠を懸けて争います。第74回秋季東北地区高校野球岩手県大会は9月11日開幕。新チームにも活躍が期待される選手が多士済々です!

軸は主力が多く残る花巻東と4連覇狙う盛岡大附、盛岡中央ら私立勢

夏準優勝の花巻東は前チームの主力も多く残り、投打に充実の戦力を生かして4年ぶりの優勝を目指します。秋4連覇を狙う盛岡大附は新チームの始動は遅れたものの、コロナ禍での限られた練習を学年ごとに時間分けするなどして効果的に行い調整。一戦ごとに調子を上げてくることに疑いの余地はありません。そして国内世代最速右腕の齋藤響介投手を擁する盛岡中央は今大会の上位進出の下馬評が高い実力校のひとつ。チームを率いる奥玉真大監督がどのような投手起用をするのかも注目です。

一方、前回大会準優勝で今夏4強の一関学院も好選手が揃っています。新主将の小松大樹選手は前チームのラストゲームとなった夏の岩手大会準決勝の盛岡大附戦にも出場しており、その強い雪辱の思いも勝利への原動力になるはず。また予選では苦しんだものの20年連続出場を果たした専大北上も目が離せない存在。ここまで3試合で長打9本、17得点の打ち勝つ野球で県大会切符を手にしています。

攻守に充実の盛岡三と久慈、黒沢尻工ら公立勢の躍動に期待

盛岡大附に勝利し地区1位として県大会へ臨む盛岡三は予選5試合で38得点11失点と攻守で強さを発揮。投打に戦力が整い秋は2011年以来となる東北大会出場に期待がかかります。春秋通じて2010年以来の優勝を目指す久慈も予選3試合で25得点1失点と盤石の戦いぶり。また沿岸の高田は予選で宮古商工や大船渡らとの激しい戦いを制しての地区1位で、中学時代に全国大会へ出場した高田一中の選手を中心に力のある選手が揃います。そして中学時代、県を制したオールWAGAのメンバーも多い花巻南黒沢尻工も注目です!

盛岡誠桜と宮古商工は初出場

創部5回目の秋となる盛岡誠桜は初出場。今夏のマウンドにもあがった金森投手を中心に予選でみせた守りの野球で一関学院に挑みます。また同じく初出場の宮古商工は地区予選、初戦で第1代表となった高田に6対4で敗れたものの、その後は3試合27イニングでわずか2失点の堅守で県大会切符を掴んだ実力は注目!初戦は中学の一関選抜メンバーも多い一関工との好カードです!

最多51度目の出場となる古豪の福岡は2年生が3人ながら揃って中学地区選抜メンバーとまさに少数精鋭。その福岡と同地区の福岡工は1・2年生合わせて13名で6年ぶり出場を勝ち取った元気のあるチーム。ともに二戸の町に吉報を届ける活躍をみせてほしいです。

 

なお新型コロナウイルスの影響により試合は原則無観客で行われるため観戦はできませんが、準決勝から三位決定戦と決勝までの4試合はネット配信(岩手朝日テレビ)ラジオ中継(NHK)が予定されています。

岩手の高校野球、2021年 秋季県大会の注目選手をピックアップ!

楽しみなチームが多い秋。もちろん注目の選手も目白押しです!活躍への期待を込めてご紹介!

投手

齋藤響介 (盛岡中央/2年)
国内世代最速の149キロ右腕。クレバーな投球で三振の山を築く岩手№1投手。

武石圭哉 (盛岡大附/2年)
中学時代は秋田県優勝も経験した左腕。キレの良いストレートと内外角へ投げ分ける制球力が持ち味の好投手。

吉田一成 (高田/2年)
高田一中の時には四番として全国大会に出場したスラッガー。新チームではエースナンバーも背負う。予選では主にリリーフとしてマウンドにあがり、沿岸第1代表決定戦では9回に起死回生の逆転3ランを放つなど投打で躍動。

柿澤佑多 (花巻南/2年)
昨秋から活躍する注目投手で長身から投げ下ろす角度のあるストレートは140キロに迫る。

森田叶聖 (一関学院/2年)
地区予選では好救援でチームを県大会に導いたエース右腕。

川崎翔大 (盛岡工/2年)
今夏初戦にはアクシデントによる緊急登板も経験。予選の代表決定戦では完封の好投でチームに県大会切符をもたらす。

北條慎治 (花巻東/1年)
チームの出世背番号を受け継ぐ期待の投手。本格的な投手転向は中学2年時ながら183センチの長身から投げ下ろす角度のある直球は力強く伸びしろ十分。

寺尾皇汰 (一関学院/1年)
一関中の軟式野球部時から注目されていた好投手。今夏のマウンドも経験した成長株で130キロの伸びのあるストレートが武器。

捕手

田代旭 (花巻東/2年)
1年秋から強肩強打の正捕手として活躍。今夏は4番として打線も牽引した実力選手で新チームでは主将も担う。

三森藍人 (盛岡大附/2年)
岩手ボーイズ出身で東北選抜にも選出された期待のキャッチャー。

後藤叶翔 (一関学院/2年)
中学時代は高田一の正捕手として全国大会にも出場。岩手県選抜にも名を連ねた強肩の注目捕手。

荒谷陽己 (久慈/2年)
春県3位を飾った前チームの時から扇の要を守り経験豊富なリードも光る。

藤原大将 (盛岡工/2年)
今夏も正捕手としてマスクをかぶり、バットでも勝負強い打撃が魅力の頼れる存在。

小笠原颯汰 (盛岡中央/2年)
中学時代には岩手県選抜にも選出された注目選手で、全国屈指の好投手を支える正捕手。

嘉藤誠 (黒沢尻工/2年)
多彩な投手陣をリードしてきた経験値の高いキャッチャーで打撃での巧打も光る。新チームでは主将としてチームを引っ張る。

内・外野手

佐々木麟太郎 (花巻東/1年)
すでに全国区となったスラッガー。規格外の打球は圧巻!

宮澤圭汰 (花巻東/2年)
広い守備範囲と素早いスローイングが際立つ高い守備力とパンチ力のある打撃を併せ持つショートストップ。

中沢舟汰 (盛岡大附/2年)
今夏甲子園で2年生唯一のベンチ入りメンバーで聖地でもヒットを放つ。この秋は主将としてチームを引っ張る。

平野翔太 (専大北上/2年)
中学時代は岩手県選抜として活躍した実力選手で、巧みなバットコントロールでヒットを量産する巧打者。

男沢凱生 (専大北上/2年)
リードオフマンとしてチームを引っ張る巧打者。今春にはランニングホームランも記録。

澤田航太 (花巻南/2年)
長打力とチャンスに強い打撃が魅力の強打者で今春の固め打ちは忘れられない。

大久保志優 (盛岡市立/2年)
中学時代は盛岡市選抜にも選出され、予選では3試合で1本塁打を含む4本の長打を放つなど打棒全開。

佐藤汰星 (久慈/2年)
中学時代は岩手県選抜として活躍した実力選手で今夏も活躍。巧みなバットコントロールが魅力のヒットメーカーで、新チームでは主将として牽引。

村上琉紀 (久慈東/2年)
夏井中の時には地区選抜にも名を連ねた選手で、16強入りした前チームでは中軸を担った強打者。新チームでは主将を担い一発を放つ活躍などで勝利に貢献。

遠藤海翔 (水沢工/2年)
今夏は2年生ながら4番に座り、勝負強い打撃でチームを4強入りに導いた強打者。

髙野優理輝 (盛岡工/2年)
紫波三中の時には地区選抜にも選出された注目選手で、この秋の地区予選ではホームラン1本を含む3本の長打を放つ活躍。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事