第108回全国高校野球選手権岩手大会は25日、きたぎんボールパークで決勝をむかえました。3年連続の同一カードとなったライバル対決は、花巻東が5対0で盛岡大附を下し、大会史上初となる4連覇で14度目の夏の甲子園出場を決めました。

試合は花巻東の萬谷堅心投手と盛岡大附の須藤悠真投手の両先発で開幕。序盤から主導権を握ったのは花巻東でした。2回表、一死1・3塁から内野ゴロの間に三塁走者が還り1点を先制すると、4回表には一死1・2塁からのダブルスチールを決めてチャンスを広げ、齋藤蒼梧選手のタイムリーで2点を追加。
追いかける盛岡大附も7回裏、一死1・3塁の好機を作りますが、花巻東のライト・久保村冠太選手による本塁への好返球でタッチアップを阻まれ得点ならず。
花巻東は9回表にも代打の花坂篤人選手による犠牲フライと久保村冠太選手のタイムリーツーベースでダメ押しとなる2点を追加。守っては萬谷堅心投手が散発5安打94球で完封し、100球未満の9回無失点“マダックス”を達成!花巻東が5対0で勝利し、史上初の岩手大会4連覇を達成。県勢初の5季連続で4年連続14度目の甲子園出場を飾りました!
花巻東、投打盤石
優勝した花巻東の強みは、投打の軸である萬谷堅心投手の二刀流の活躍と隙のない試合運び。萬谷投手は打者として2回の先制の足がかりとなるツーベースや9回にこの試合2度目となる申告敬遠を受けるなどチームが得点した全イニングで出塁。投げてはテンポの良い投球で完封を果たしただけでなく、走者を出しても巧みな牽制で3度アウトにするなど相手の機動力を封じ込めました。さらに花巻東は足を生かしたダブルスチールや要所での好返球など、攻守にわたる高い完成度を見せつけました。
盛岡大附、エースが粘りの投球
一方、敗れた盛岡大附も決して一方的な展開にさせることなく、最後まで高い集中力を保ち続けました。先発の須藤悠真投手は強力な花巻東打線に10安打を浴びながらも、要所を締める粘りの投球で完投し、大崩れすることなく最後までマウンドを守り抜きました。打撃陣も阿部琉人選手や田中翔人選手を中心に、萬谷堅心投手のキレのある変化球や直球に食らいついてチャンスを作り、扇の要である太田代球児選手をはじめとする守備陣も難しい打球を堅実に処理。敗れはしたものの、随所に意地と高いポテンシャルを示しました。
花巻東が県勢初の5季連続甲子園出場
花巻東は岩手史上初となる4連覇という偉業を引っさげ、5季連続で甲子園の舞台へと挑みます。古城主将や萬谷投手ら3年生にとっては、全ての甲子園切符を手にしたことに。春の選抜での敗戦を糧に、投手戦も乱打戦も制する総合力を磨き上げてきたチームが、目標として掲げ続ける「岩手から日本一」の悲願達成に向けて聖地へと乗り込みます!
