第75回東北地区高校野球岩手県大会は残すところ準決勝2試合、そして三位決定戦と決勝の4試合となりました。戦うのは秋連覇を目指す花巻東と2年ぶり王座を狙う盛岡大附、4年ぶりの4強入りを決めた専大北上と63年ぶりとなる準決勝進出の快進撃をみせる一関二の4チームです。
専大北上 vs 一関第二
4年ぶりに準決勝に進んだ専大北上と63年ぶりにベスト4進出を果たした一関二。専大北上は実戦を重ねるたびに力をつけている印象で、チームを牽引するのはエース板垣翼投手と杉山優風投手の継投。ともに130キロ中盤の伸びのある直球を武器に打者をねじ伏せる好投で2回戦と準々決勝では接戦を勝ち上がってきました。
競り合いでは一関二も強さを発揮。予選からここまで5試合を戦い3試合が2点差以内勝利。エース三浦大人投手とキャッチャー小岩倫太郎選手のバッテリーを中心にロースコアの展開に持ちこんで、持ち味の機動力を発揮したいところです。
花巻東 vs 盛岡大附
第64回大会から11年間、優勝を分け合ってきた花巻東と盛岡大附。直近5年間の公式戦の直接対決を振り返ると、10度戦い花巻東の4勝に対して盛岡大附が6勝で勝ち越しているものの、最近2試合は花巻東が二桁得点で圧倒しています。今大会、ここまでともに2試合を戦って計19得点の花巻東打線とわずか2失点の盛岡大附投手陣の戦いは楽しみです。注目度が高い花巻東の佐々木麟太郎主将や非凡な打撃センス光る1年生・藤原凛人選手と盛岡大附の最速141キロ右腕・橋本旺大郎投手の力の勝負は目が離せません。
また今秋のイメージとしては強打の花巻東に対して、盛岡大附はエンドランや積極的な走塁で得点する機動力野球。これまでとは違う熱戦が繰り広げられそう。
24日に予定されていた準決勝2試合は天候不良が予想されることから25日に順延されています。