
5月16日に開幕する春季東北地区高校野球岩手県大会。開幕を前に地区予選での活躍を振り返りながら注目の選手たちを紹介します。
打者では春7連覇を目指す花巻東の中軸に座る新田光志朗選手は予選で12打数9安打8打点で2本塁打を含む長打5本を放ち強打者ぶりを発揮。また、秋春連覇を狙う一関学院の小岩龍輝選手は予選準決勝の水沢工戦でセンター方向に2打席連続ホームランを放ち観客の度肝を抜くバッティングをみせました。
県内でも屈指の好選手として知られる盛岡一の安田圭吾選手は打率5割超で得点9と打点9も記録する活躍。また驚異の13打数11安打をマークした福岡の小山田飛琶主将、毎試合打点で12打点をたたき出した盛岡市立の荒町蒼馬選手、サイクルヒットを記録した盛岡工の細川快斗選手らも活躍が楽しみ。千厩の佐藤塁選手は10個の四死球と6個の盗塁を記録。打つだけではない貢献も見ごたえがあります。
投手ではサイドから140キロもマークした盛岡大附・中川暁翔投手の投球も凄かった。宮古の澤田健人投手は3試合17回を投げて23個の三振を奪い自責点0(失点1)。釜石の佐々木太一投手は投球回を大きく上回る三振を奪い奪三振率は13.53をマークしました。そして一関一の主将・菊地遼太投手は1人でマウンドを守り抜き34回で失点はわずか4という好成績を残しました。県大会のマウンドでも好投に期待がかかります。
注目される花巻東の金野快投手や萬谷堅心投手、久慈の宇部奨人投手は地区予選での登板はありませんでした。県大会ではマウンドに上がることも予想されるだけに、どんなピッチングをみせてくれるのか楽しみです。
今回は地区予選の成績を根拠に注目選手を紹介しましたが、名前を挙げていない選手たちのなかにも実力選手は数多くいます。春の東北大会と夏の岩手大会のシード権がかかる戦いから目が離せません。