熱戦つづく第69回春季東北地区高校野球岩手県大会。戦いはついに準決勝へ進みます。東北大会進出へあと1勝と迫る4チームはまさに実力伯仲!
試合 | 安打 | 長打 | 犠打 | 四死球 | 盗塁 | 失策 | 打率 | 防御率 | |
久慈 | 2 | 20 | 11 | 8 | 12 | 2 | 2 | .323 | 2.65 |
花巻東 | 2 | 18 | 11 | 2 | 20 | 1 | 2 | .316 | 2.25 |
盛岡大附 | 3 | 28 | 8 | 2 | 14 | 10 | 5 | .301 | 1.44 |
盛岡三 | 3 | 29 | 4 | 6 | 7 | 4 | 5 | .296 | 2.00 |
準決勝の第1試合では地元・久慈と春4大会連続優勝を目指す花巻東が戦います。前回大会の準決勝以来の対戦で、その時は延長12回サヨナラで花巻東が激戦を制しています。県大会ではともに2回戦からの登場でここまで2試合を戦っています。久慈は小川投手と小向投手の2投手が登板し、守備も非常に軽快。とくに宮澤二塁手と長川遊撃手、古舘中堅手らは頼りになるセンターラインです。また3番佐藤は3本のスリーベース、4番岩井は初戦ホームラン、5番對馬も長打2本を放っており、好調な中軸が引っ張る打線は4強中1位の打率で2試合17得点。攻守に隙がありません。
昨秋の東北大会王者、そして前回覇者として臨む花巻東は初戦こそ苦しみながら接戦を競り勝ち、続く準々決勝では強力打線が目覚め13安打9得点。注目の2年生スラッガー佐々木麟太郎選手にも待望の今季公式戦第1号が飛び出し、主将の田代選手もツーベース3本3打点の活躍。しかし投手陣は萬谷投手や北條投手ら4投手が登板し防御率2.25ながら、前の試合では7回で9本のヒットを浴びており、ここからの復調がひとつの注目となります。
準決勝の第2試合は盛岡大附と盛岡三の同地区対決です。昨秋盛岡地区予選決勝以来の顔合わせで、その時は6対3で盛岡三が勝利しています。盛岡大附はここまで3試合を戦い19得点で放った長打は8本、積極的な走塁も際立っています。また主将の中沢選手とホームランも放っている好調の今野選手が打線を牽引。大里選手もいぶし銀の活躍をみせています。そして初戦と2回戦では苦しみながらも、武石投手や小野寺投手らピッチャー陣が4強中1位の防御率を残す活躍で接戦で勝ち上がってきました。
昨秋盛岡大附に勝利している盛岡三はここまで全て3点差以内の接戦を制して勝ち上がってきており、競り合いの強さが光ります。試合展開に応じて選手起用も活発。そのなかでも2試合計18イニングで4失点のエース内田投手は打っても中軸を担う大黒柱。また打率4割超の菊地選手や阿部選手、長打力が魅力の小笠原選手らの活躍も注目。2回戦や地区予選でも好投した北舘投手も心強い存在。チーム一丸で25年ぶりとなる決勝進出に挑みます。