第76回秋季東北地区高校野球岩手県大会が22日に開幕。一関運動公園野球場と陸前高田市の楽天イーグルス奇跡の一本松球場を舞台に、地区予選を勝ち上がった24チームが東北大会出場を懸けた熱戦に挑みます。
一関運動公園野球場の開幕戦は今夏岩手大会4強の盛岡商と選手13人で挑む古豪の一関一が激突。試合は初回、盛岡商が主将の横山のバットなどで3点を先制すると、4回にも4点を奪い主導権を握ります。守っては先発の菅原が丁寧なピッチングで得点を許さず。盛岡商はその後も得点を加えて10対0の6回コールドで勝利。一関一との伝統校対決を制して初戦を突破しました。
3年連続出場の花巻南と夏8強の盛岡誠桜が顔を合わせた好カードは互いに譲らず。5対5で延長タイブレークにもつれる熱戦に。そして先攻の盛岡誠桜が犠牲フライで1点を勝ち越すも、後攻の花巻南がバントヒットで無死満塁としダブルプレー崩れの間に同点とすると、さらに5番村上のタイムリー内野安打で劇的サヨナラ。一関学院が待つ2回戦へ駒を進めました。
震災後、初の県大会開催となる奇跡の一本松球場では花巻北と水沢工の試合で幕開け。試合は初回、水沢工が主将の佐藤琉のツーベースで先制すると、2回裏には花巻北が負けじとヒットを集めて同点とします。その後両チームの激しい攻防が続き5対4の水沢工リードでむかえた8回、水沢工は打者一巡、11者連続出塁の猛攻で一挙9点を奪い、14対4の8回コールドで花巻北を破りました。
選手13人の大東は大船渡と対戦。大東は序盤からリードするも、猛追をみせる大船渡は中盤5回で追いつき5対5に。そこから両チームはさらに得点を取り合い、最後は大東が千葉の3点タイムリースリーベースなどで12対7と突き放し初戦突破。秋季県大会での白星は第1代表で出場した2014年以来9年ぶり。今夏は選手15人で16強入りした大東が2回戦進出を決めました。
9月22日の試合結果
___ 一二三 四五六 七八九 計
一関一 000 000 0
盛岡商 300 421x 10
6回コールド
[一] 小野寺、千葉、鈴木-佐藤、菊地
[盛] 菅原-大道
三塁打:横田、高橋(盛)
____ 一二三 四五六 七八九 十 計
盛岡誠桜 100 020 101 1 6
花巻南 003 101 000 2x7
延長10回タイブレーク
[盛] 山口、田中-佐々木秋
[花] 村上、高橋晃、伊藤-昆
三塁打:小又(盛)
二塁打:倉野、和嶋(盛) 深沢(花)
___ 一二三 四五六 七八九 計
水沢工 100 310 09 14
花巻北 010 003 00 4
8回コールド
[水] 室岡、藤原-及川琉、高橋輝
[花] 中島、戸田、佐々木-有田
三塁打:伊藤(水)
二塁打:佐藤琉2、及川塁、菅原陽(水) 照井2、中島、高橋愛(花)
___ 一二三 四五六 七八九 計
大船渡 002 032 000 7
大東 130 103 400 12
[船] 新沼恵、豊間根、熊谷航、長根、大森-熊谷友
[東] 千葉-菅原朝
三塁打:菅原球、千葉(東)
二塁打:室、熊谷友、山崎、山田(船) 菅原球、菊池陽(東)