第76回東北地区高校野球岩手県大会が25日、残りの2回戦4試合が行われ、ベスト8が出そろいました。ちなみにこの日の一関運動公園野球場では全国的に知名度が高い花巻東と盛岡大附が対戦することもあって大賑わいとなりました。

一関運動公園野球場では今夏甲子園8強で今大会では3連覇が懸かる花巻東、そして新チーム公式戦初戦で黒星を喫して以降は4戦連続コールド勝ちで復調しつつある盛岡大附の両雄が激突!試合は2点ずつ取り合ってむかえた5回裏、盛附は一死満塁から押し出しと7番吉田昂の2点タイムリーで3点のリードを奪います。その後6回には互いに2点ずつ取り合い3点差のまま終盤へ。守っては8回からリリーフの坂本遥が粘る花巻東打線の反撃を2点でしのいで7対6でゲームセット。盛附がライバル対決に勝利してベスト8進出を決めました。

花巻東が秋季岩手県大会の初戦で敗れるのは2012年の一関一戦以来以来11年ぶりで、8強入りを逃したのは2015年の盛岡大附戦で苦杯を喫した時以来8年ぶり。ちなみにそのとき勝利した盛附は勢いそのままに見事優勝を飾りました。

ともに甲子園出場経験がある公立校同士の対戦となった高田と盛岡三の2回戦。試合を最初に動かしたのは高田。2回表に一死3塁の得点機を作ると、6番清水の内野ゴロの間に三塁走者が生還して先制。3回表には一死2塁から2番近江がタイムリースリーベースを放ち2点目を奪います。
早く追いつきたい盛岡三は4回裏、3イニングをパーフェクトに抑え込まれていた相手好投手から連打や四球で無死満塁を作り、犠牲フライと2本のタイムリーで逆転に成功。
試合をひっくり返された高田は6回表、連打から1,3塁のチャンスを作り内野ゴロの間に生還して同点にすると、その後さらにバッテリーミスで勝ち越しに成功。守ってはエース千葉来を中心に内野陣も軽快な守備をみせて盛岡三の猛攻をしのぎ、4対3で激闘はゲームセット。高田が17年ぶりとなるベスト8進出を飾りました。次の舞台は再び奇跡の一本松救助。高田ナインは地元の声援を背に準々決勝に臨みます。

楽天イーグルス奇跡の一本松球場では、盛岡中央が5対1で専大北上を退けて二回戦突破。そして久慈は4対0で水沢に勝利して6年ぶりのベスト8進出を決めました。

9月25日の試合結果

2回戦 @一関運動公園野球場
____ 一二三 四五六 七八九 計
花巻東  011 002 011 6
盛岡大附00 032 00Ⅹ 7
[花] 小松、葛西、田崎、藤原凛-千葉爽
[盛] 柴田、岩井、坂本遥-坂田
二塁打:坂田2、坂本椿、平野(盛)

2回戦 @一関運動公園野球場
___ 一二三 四五六 七八九 計
高田  011 002 000 4
盛岡三 000 300 000 3
[高] 千葉来-清水
[盛] 藤原、藤枝-山中
三塁打:近江(高) 藤原(盛)
二塁打:山中(盛)

2回戦 @楽天イーグルス奇跡の一本松球場
____ 一二三 四五六 七八九 計
専大北上 000 100 000 1
盛岡中央03 000 00Ⅹ 5
[専] 髙橋、秋山-小沢
[盛] 中清水-牧野
三塁打:菊地(専)
二塁打:桐原、秋山(専) 室岡、村木2(盛)

2回戦 @楽天イーグルス奇跡の一本松球場
__ 一二三 四五六 七八九 計
水沢 000 000 000 0
久慈00 030 10Ⅹ 4
[水] 佐藤奏、昆野-菅野
[久] 山田、大湊-和野
三塁打:宇部智(久)
二塁打:坂本(久)

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