【選手権岩手大会】岩手初の継続試合は一関二が逆転サヨナラで制す きたぎんボールパークでは注目の伝統校対決 岩手 - 高校野球

第105回全国高校野球選手権岩手大会は9日、きたぎんボールパークと花巻球場で継続試合を含めた1回戦7試合が行われました。

花巻球場の第4試合に組み込まれた岩手初の継続試合、一関二と花巻南の試合はまさに激闘でした。5対2で3点を追う一関二は9回裏、一死から粘投を続けていたエース三浦が初球を捉えてツーベース。ここから代打の佐藤聡と1番の小岩、さらに2番の佐藤駿と3番千田が続き繋いで1点差まで詰め寄り、なおも満塁で4番吉田が放った打球はレフトへ逆転サヨナラツーベース!一関二が衝撃の6連打で試合をひっくり返し劇的決着となりました。

きたぎんボールパークでは黒沢尻北と福岡が顔を合わせた注目の伝統校対決。試合は黒沢尻北が長打6本を含む12安打10得点の猛攻をみせて10対6で福岡に勝利し初戦突破を飾りました。福岡は試合前、応援団ら有志が伝統の「80キロ行軍」で29時間をかけて踏破し必勝を祈願。試合には敗れたものの選手と応援団が一つとなって全力で夏に挑む雄姿をみせてくれました。

前回夏8強の久慈と選手12人の西和賀の試合も熱戦。久慈は洋野シニアや全国準優勝した久慈DREAMSの力のある1年生が6人ベンチ入り。試合ではそのひとり、1年生ながら4番に座る和野が大きな1発。喜びのあまり本塁踏み忘れでスリーベースとなったものの、そこから先輩たちも奮起し5得点を奪い1年生をフォロー。そのまま5対3で逃げ切って4大会連続となる初戦突破を飾りました。選手12人で挑んだ西和賀も10安打を放つなど躍動。力があるチームだったことを証明しました。

盛岡商と花北青雲の試合は両チーム合わせて29安打が飛び交う打撃戦に。5点を追う花北青雲が9回に3点を奪い猛追をみせるも、最後は盛岡商が10対8で逃げ切って初戦突破。千厩は15安打10得点で打線が奮起し10対1で不来方に、岩手は11対1で一関修紅にそれぞれコールド勝ちし二回戦進出。一関高専は助っ人6人を含む選手10人で単独出場を果たした北上翔南に22対1で勝利し10年ぶりの夏1勝を掴みました。

7月11日はきたぎんボールパークと花巻球場で1回戦5試合が行われる予定です。

7月10日の試合結果

1回戦 @きたぎんボールパーク
___ 一二三 四五六 七八九 計
西和賀 000 020 100 3
久慈  203 000 00Ⅹ 5
[西] 高下-佐藤和
[久] 下曽根-米田
三塁打:伊藤(西) 和野、遠藤(久)
二塁打:伊藤、高橋潤2(西) 野田口、宇部智(久)
1回戦 @きたぎんボールパーク
__ _ 一二三 四五六 七八九 計
福岡   101 200 200 6
黒沢尻北 050 102 20Ⅹ 10
[福] 向川原、立崎-片野
[黒] 城守、佐々木、大御堂-高橋優
三塁打:藤原、佐藤(黒)
二塁打:立崎(福) 高橋優、松岡、高橋史、高橋蓮(黒)
1回戦 @きたぎんボールパーク
_   一二三 四五六 七八九 計
一関修紅 100 00      1
岩手   236 0Ⅹ      11
(5回コールド)
[一] 小西、佐々木、宍戸-君成田
[岩] 廣田-齋藤
二塁打:齋藤(岩)
1回戦 @花巻球場
____ 一二三 四五六 七八九 計
北上翔南 000 10      1
一関高専 026 ⑭Ⅹ      22
(5回コールド)
[北] 小林-佐々木
[一] 菊池-田中
三塁打:菊池、菅原奏(一)
二塁打:藤田、阿部2、高橋璃(一)
1回戦 @花巻球場
___ 一二三 四五六 七八九 計
千厩  010 320 04  10
不来方 000 000 00  1
(8回コールド)
[千] 佐藤壮、小野寺、佐々木-菅原陽
[不] 菅原、大泉-浦田
本塁打:佐野(千)
三塁打:佐野(千)
二塁打:佐野、小野寺、佐々木(一) 浦田、雲足(不)
1回戦 @花巻球場
____ 一二三 四五六 七八九 計
花北青雲 101 002 013 8
盛岡商  200 410 21Ⅹ 10
[花] 佐藤琉、猫塚、佐藤竜-高橋大
[盛] 大塚晋-竹村
三塁打:立花、横山(盛)
二塁打:藤原2、高橋大(花) 大塚晋(盛)
1回戦(継続試合) @花巻球場
___ 一二三 四五六 七八九 計
花巻南 101 002 100 5
一関二 011 000 004x6
[花] 平畑-平賀
[一] 三浦-小岩
三塁打:吉田(一)
二塁打:阿部、林﨑、伊藤秀、平賀(花) 勝部塁、三浦、吉田(一)

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