【選手権岩手大会】熱闘に沸く県営野球場 盛岡中央と一関学院が決勝進出 岩手 - 高校野球

第104回全国高校野球選手権岩手大会は23日、岩手県営野球場で準決勝2試合が行われました。球場には応援する家族や熱戦に期待する高校野球ファンが朝早くから詰め掛け、第1試合は10時試合開始だったにも関わらず9時前には駐車場が満車となりスタンドは多くの観客で賑わいました。

第1試合では盛岡中央が第1シードの花巻東に3対2で勝利。エース齋藤響介投手が147球9安打2失点の熱投!打線もここぞで勝負強さをみせ、昨秋から県内公式戦無敗の花巻東に競り勝ち、14年ぶりの決勝進出を掴みました。

第2試合ではともにノーシードから勝ち上がってきた一関学院と盛岡一が激突。途中から激しい雨が降る厳しい状況での試合でしたが、一関学院が3投手による継投で盛岡一打線を0封。打線も投手陣の力投に応えるように終盤7得点し勝利。6年ぶりの決勝切符を手にしました。

ノーシード校同士の決勝は2010年の一関学院対盛岡大附の時以来。また2011年から岩手大会の優勝を分け合ってきた花巻東と盛岡大附がともに決勝進出を逃したのは2002年決勝以来。

甲子園への切符を懸けての決勝は25日、岩手県営野球場で10時から行われる予定です。

準決勝 盛岡中央 vs 花巻東

秋春に続く3季連続県制覇を目指す花巻東と大会屈指の好投手を擁する盛岡中央が顔を合わせた一戦。試合は互いに2点ずつ得点してむかえた7回、盛岡中央は俊足巧打の萩生田煌大選手が内野安打で出塁すると、続く佐々木優吾選手が絶対に走者を進めなければならない場面で送りバントを決めて1死2塁。そして3番三上拓夢選手がレフトの頭上を破るタイムリーツーベース。守ってはエース齋藤響介投手が7回以降をヒット1本に抑え、花巻東の強力打線相手に147球で9回9安打2失点の完投。チームを14年ぶりの決勝へ導きました。ウイニングボールを掴んだレフトの磯野夏月選手はグラブを突き上げながら唇を噛みしめ、グッと涙をこらえながら挨拶の列へ。両チームの激闘を物語るようなゲームセット。試合後は好ゲームをたたえる万雷の拍手が球場を包みました!

準決勝 @岩手県営野球場
__ __一二三 四五六 七八九 計
盛岡中央 002 000 100 3
花巻東  000 110 000 2
[盛] 齋藤-小笠原颯
[花] 工藤翔、萬谷、北條-田代
本塁打:小澤(花)
二塁打:三上(盛) 千葉(花)

準決勝 一関学院 vs 盛岡一

互いにノーシードから勝ち上がってきた一関学院と盛岡一の一戦。一関学院は1年生の髙澤奏大投手が先発しそこから寺尾皇汰投手と小野涼介投手へ継投、盛岡一は今大会ひとりでマウンドを守るエース藤平聖生投手の好投が光り互いに0行進が続く展開。試合が動いたのは雨脚が強まった7回、一関学院が2死1・3塁の得点機を作り後続が放った内野ゴロが送球ミスを誘い先制。その後8回表、一関学院が犠牲フライで1点を追加し攻撃が続いていた時に雷雲の接近で約44分間の中断。水溜りだらけのグラウンド状態で再開した試合は、一関学院が小野唯斗選手の2ランホームランなどで突き放しゲームセット。雨中激戦を制して6年ぶりの決勝へ駒を進めました。

準決勝 @岩手県営野球場
__ __一二三 四五六 七八九 計
一関学院 000 000 115 7
盛岡一  000 000 000 0
[一] 髙澤、寺尾、小野涼-後藤
[盛] 藤平、井上、三浦-千葉穂
本塁打:小野唯(一)
二塁打:小杉(一) 工藤(盛)

 

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