【夏の甲子園】一関学院、12年ぶりの夏に激闘刻む 学校初の甲子園1大会2勝に迫る 岩手 - 高校野球

第104回全国高校野球選手権大会は12日、2回戦4試合が行われ、初戦サヨナラ勝ちした岩手代表の一関学院は、昨春センバツで準優勝を飾った強豪の明豊(大分)とベスト16を懸けて対戦しました。

アルプススタンドにはコンクールの日程と重なったため初戦に駆けつけることができなかった吹奏楽部の部員の姿も。試合では力強い演奏が選手たちの背中を支え、好ゲームに花を添えました。

試合は一関学院は序盤からリードを奪い試合を優位に進めるものの、中盤から明豊がじわりじわりと追い上げをみせ、両監督が語っていた通りの「終盤勝負」の展開に。そして同点でむかえた9回に2点を勝ち越した明豊が勝利。

一関学院は打線が8安打で5得点と勝負強さを発揮したものの、投手陣が10四死球で踏ん張り切れず。4投手による継投で勝利への執念をみせましたが実りませんでした。

”つなぐ野球”を掲げて12年ぶりの聖地で躍動したナインは、劇的サヨナラで20年ぶりの大きな白星を掴み、“岩手勢は強い”と言わしめるようなその堂々とした戦いぶりは、多くの人にたくさんの感動を与えてくれました。2年前の甲子園がなかった夏県制覇からここまでの道のりを思うと胸が熱くなります。

学校初の甲子園1大会2勝は次の世代へ。今大会でベンチに入った18人の選手のうち、1・2年生は9人。"つなぐ野球"は思いもまた紡がれていきます。

2回戦 一関学院 vs 明豊

2回戦 @阪神甲子園球場
__ __一二三 四五六 七八九 計
明豊   000 201 202 7
一関学院 120 010 100 5
[明] 中山、野村、森山-鈴木
[一] 小野涼、寺尾、髙澤、大瀬-後藤
本塁打:鈴木(明)
二塁打:嶽下(明)

夏の甲子園、一関学院と明豊の初戦。一関学院は1回表、初戦と同様に4番後藤のタイムリーで先制!さらに2回裏にもゲッツー崩れと2番千田のタイムリーで2点を追加し3対0と優位に試合を進めます。

中盤になると明豊がじわりじわりと反撃。4回表には内野ゴロの間に1点を失うと、さらに1番高木のタイムリーで2対3の1点差へ。負けじと一関学院は5回裏、5番小野唯の犠牲フライでリードを再び2点としますが、明豊はその直後の6回表、ガッツあふれるプレーでチームを引っ張る7番鈴木がライトスタンドに飛び込むソロホームランを放ち3対4の1点差。

終盤の7回の攻防。明豊は四球とヒットにバントを絡めて一死2・3塁とし内野ゴロでそつなく同点とすると、さらに5番嶽下にタイムリー。一関学院はこの試合はじめてリードを許します。しかしその裏、1点を追う立場となった一関学院は4番後藤の聖地5本目となるタイムリーですぐさま同点!試合の流れが激しく動きます。

そして同点でむかえた9回表、明豊は初戦で決勝打を放った6番牧野が満塁の場面でタイムリー。その後さらに犠牲フライも飛び出し5対7。終盤に明豊が底力を発揮し熱戦はゲームセット。一関学院はチーム初の甲子園2勝ならず。明豊が2017年以来5年ぶりの3回戦進出を飾りました。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事