令和2年岩手県高等学校野球大会の県大会開幕へ!地区予選を勝ち上がった31チームによる熱戦。どんな戦いが繰り広げられるのでしょうか。
大会の展望~好カード目白押しの激戦区
昨秋県3位の一関学院や同8強の盛岡三、そして昨夏4強の一関工が入ったブロック。
10年ぶりとなる夏の頂点を目指す一関学院。野手陣では主将・佐藤颯をはじめ主砲の坂本、三拍子揃った近江、巧打者の佐々木大、強肩巧打の佐々木春ら隙のない布陣。また投手陣もケガから復調した小綿をはじめ昨秋背番号1を背負った佐藤ら力のあるピッチャーが揃っており、まさに優勝候補の一角です。
その一関学院と1回戦で対戦するのが、今年宮古商と宮古工が統合されてできた宮古商工です。地区予選では統合前の両校主将の連打で得点するなどし公式戦初白星を挙げました。勝利するたびにどんどん強くなりそうな雰囲気を醸すチーム。新たな球史に1勝を刻んだ勢いもあるだけに好ゲームとなりそうな予感がします。
また一関学院と同じ準々決勝の山には、専大北上に勝利し台風の目になりつつある水沢商と昨夏8強の久慈がぶつかる一戦も組まれています。エースの間峠ら力のある左投手が揃う投手陣と得点力の高い打線を擁する久慈を相手に、水沢商の投打の大黒柱・千田大がどんな活躍をみせるのか注目です。
そして久慈あるいは水沢商が勝ち上がれば待っているのは昨秋8強の盛岡三。チームには運動能力が高い選手が揃っており、特に二塁手・吉川を中心とした守備力は素晴らしく、鋭いスイングと積極的な好球必打でどこからでも点が取れる打線は脅威で、総合力が非常に高いチームです。どちらが上がっても好ゲームとなることでしょう。ちなみに久慈の柴田監督の前任校は盛岡三。もし久慈が勝ち上がれば昨秋に続き再び縁のある対戦となります。
昨夏4強の一関工は中学時代に岩手県選抜にも選ばれたことがある小野寺悠が背番号1を背負い、地区予選では競り合いを制して県大会切符。1回戦の相手は名将・君ケ洞監督率いる花巻南です。初戦は継投と足攻で勝利した一関工が、扇の要に好捕手・鈴木が座る花巻南相手にどんな戦いをみせるのか楽しみです。
また同ブロックでは伝統校の一関一と実力校の盛岡中央がぶつかる好カード。ともに継投が予想されるだけに、地区予選で好救援をみせた一関一の小野寺蒼と盛岡中央の佐々木広、中学時代から活躍してきた両投手の起用も注目です。
1回戦で顔を合わせた花巻農と水沢工はチームカラーが似ています。花巻農は昨年の1年生大会にも出場したメンバーも活躍し投手陣に厚み。地区予選も3人の継投で競り勝っています。対する水沢工の投手陣も左右の投手が牽引。この夏の初戦も二人の継投で完封リレー。継投のタイミングが勝負を分けそうな一戦になりそうです。
好投手で言えば、最速140キロ超のエース・佐藤眞を擁する高田は、この夏初戦を延長サヨナラで勢いのつく勝ち方をした花北青雲と対戦。また地区予選では鋭いスライダーで毎回奪三振をみせた右腕・阿部を擁する宮古は、堅守が光る勝ち上がりをみせた不来方と戦います。
強豪・一関学院とそれを追うチームも力がある激戦ブロック。
特別な夏に頂点に駆け上がるチームはどこになるのか。
戦いは雨天順延を経て13日から。
再び高校球児たちによる熱戦が繰り広げられます!