秋の高校野球岩手県大会は8強が激突する準々決勝へ!今夏決勝を戦った盛岡大附と花巻東、そして盛岡三と黒沢尻工、花巻南と花巻北、千厩と久慈東の公立校が6校という顔ぶれ。勝てば東北大会へ大きく近づく戦いの行方はいかに。
岩手県営野球場の準々決勝
第1試合 千厩 vs 花巻南
千厩は1回戦が不戦勝で2回戦が実質的な県大会初戦となりました。その一関学院戦で粘りの投球をみせたのが佐々木投手。今夏もマウンドにあがり好リリーフをみせた1年生投手です。11安打を浴びながらも変化球を武器に打たせて取るスタイルでチームを3年ぶり8強に導きました。前チームから主将を務めている佐藤真捕手も頼もしい存在です。
対する花巻南は何と言っても大会注目の好投手、エース柿澤投手の活躍です。ここまで2試合18回を投げていまだ自責点0(失点1)の圧巻の内容。繋ぐ意識が高い打線も得点機を逃しません。花巻南の監督として初めて秋季大会を戦っている酒井監督の手腕も光ります。
第2試合 花巻北 vs 盛岡大附
花巻北は1回戦、2回戦ともに接戦を勝利し22年ぶりに準々決勝の舞台へ。その屋台骨を支えているのはエース畠山投手と1年生ピッチャー小原慶投手の左腕リレーとリードする1年生キャッチャー宮野捕手。宮野捕手は2回戦では終盤に殊勲打も放つ活躍をみせています。
4連覇を狙う盛岡大附は打ち勝つ野球で2戦連続二桁得点のコールド勝ち。1回戦では船生選手が高校通算26本目となる満塁弾。2回戦ではマスクをかぶる吉田耀捕手がここぞで同点タイムリーを放つなど打線は一戦ごとに完成度を高めています。
花巻球場の準々決勝
第1試合 盛岡三 vs 久慈東
19年夏以来となる顔合わせとなる一戦。
盛岡三は初戦の2回戦で二桁安打を放ち無失策と攻守盤石。エース内田投手が投げては2失点完投、打ってはツーベースを放つなど活躍をみせています。
久慈東は1回戦をサヨナラ、2回戦も2点差で勝利し競り合いの強さを発揮。サヨナラ打を打った谷地中捕手は2試合で3本のツーベースを放ち躍動。
互いに好調な相手打線をいかに封じるか、継投もカギとなりそう。また両指揮官は同時期に盛岡三の指導陣で同じ釜の飯を食べた間柄。監督と副部長という立場で一緒に戦ったことも。向かい合うベンチで相対する二人です。
第2試合 花巻東 vs 黒沢尻工
前回大会以来の再戦。ともに初戦は2回戦からで花巻東も黒沢尻工も二桁得点コールド勝ちで初戦を突破してきました。
花巻東は田代捕手や宮澤選手、佐々木麟太郎選手らをはじめ今夏準優勝メンバーが多く残る経験値が高いチームです。予選も含めて4試合で計49得点を奪った打線は大会屈指の強力打線です。
対する黒沢尻工は名将・石橋智監督からバトンを受けた北田文祐新監督が指揮しており、北奥予選は無敗で突破。この秋は4試合で32点を奪う強打で、予選では鶴田選手と八重樫選手がホームランを放ち、2回戦では柏山選手が3安打5打点と大当たり。
打ち合いとなればどちらに軍配が上がるかわかりません。