第70回東北地区高校野球岩手県大会は24日、きたぎんボールパークと花巻球場で準々決勝計4試合が行われました。

花巻球場の第1試合では専大北上と盛岡三が対戦。専大北上は初回、ツーベースと送りバントで一死三塁とし、バッテリーミスでホームイン。僅か3球の電光石火の先制劇をみせます。対する盛岡三は4回裏、注目の強打者の4番阿部がレフトへ同点ホームランを放ち試合を振り出しに戻します。そしてむかえた9回裏、盛岡三はツーベースと送りバントで一死三塁の場面を作ると、専大北上はここで二者連続の申告敬遠を選択し満塁策。打席に5番田村をむかえるとここまで好投のエース板垣のボールが背中を直撃し押し出しとなるデッドボール。盛岡三が劇的サヨナラ準決勝に駒を進めました。2大会連続のベスト4進出となります!

花巻球場の第2試合は花巻東と盛岡誠桜が対戦。花巻東は初回、死球と送りバントで得点圏に走者をおいて3番熊谷がヒットで繋いで一・三塁へ。その後一塁走者の熊谷は後続のキャッチャーへのファールフライで積極的にタッチアップして二・三塁とします。ここで5番北條が左中間スタンドへ飛び込む3ランホームラン!花巻東がそつのない野球でいきなり3点を先制します。追う展開となった盛岡誠桜は2回以降、3人の投手で追加点だけではなくヒットすら許さず踏ん張りをみせます。そして7回表、盛岡誠桜は7番川倉が反撃の狼煙となるソロホームランを放つと、その後も9番山口がツーベース、1番高橋もヒットで繋いで1・3塁の得点機を作ります。さらに2番藤田と3番倉野に連続タイムリーが飛び出し、怒涛の4連打で一気に試合を振り出しに戻します。延長タイブレークが脳裏をよぎる9回。花巻東はヒットと送りバントで一死2塁とし、2番小林の会心の当たりはレフトオーバーのサヨナラタイムリーツーベース!花巻東が劇的サヨナラで熱戦制して準決勝進出を決めました。

きたぎんボールパークの第1試合では一関学院が11安打10得点の猛攻をみせ10対2の7回コールドで水沢工に勝利して2016年以来となる準決勝進出!第2試合では盛岡四が終盤の逆転劇を繰り広げ6対5で水沢工との公立校対決を制して2019年以来となるベスト4進出を決めました。

準決勝は盛岡三と一関学院、花巻東と盛岡四という顔合わせに決まり、27日にきたぎんボールパークで行われる予定です。

5月24日の試合結果

準々決勝 @きたぎんボールパーク
_   _一二三 四五六 七八九 計
大船渡  100 100 0   2
一関学院 225 100 Ⅹ   10
[大] 熊谷、上野-志田、及川

[一] 寺尾、畠山-小原翔
本塁打:原田(一)

二塁打:及川(大) 寺尾(一)

準々決勝 @きたぎんボールパーク
___ 一二三 四五六 七八九 計
盛岡四 102 001 020 6
水沢商 400 010 000 5
[盛] 佐藤諒、櫻田-鳥谷部
[水] 森岡-齊藤
三塁打:村松、尾崎(盛)

二塁打:阿部(水)

準々決勝 @花巻球場
_  _ 一二三 四五六 七八九 計
専大北上 100 000 000 1
盛岡三  000 100 001x2
[専] 板垣
-近藤
[盛] 藤枝-田村
本塁打:阿部(盛)
二塁打:坂本2(専) 松田(盛)

準々決勝 @花巻球場
_   _一二三 四五六 七八九 計
盛岡誠桜 000 000 300 3
花巻東  300 000 001x4
[盛] 小又、小野寺、山口、高橋-川倉
[花] 葛西、小松-小林
本塁打:北條(花) 川倉(盛)
二塁打:千葉、小林(花) 山口(盛)

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