第104回全国高校野球選手権岩手大会は20日、3回戦4試合が行われベスト8が出揃いました。
県営野球場の第1試合は昨秋県準優勝の久慈東と今春県3位の久慈が激突する同地区対決。公式戦で1年ぶりとなった試合は2回表に久慈が長川晃己選手のタイムリーで先制すると、3回裏に久慈東が今大会好調の山形海渡が2点タイムリーを放ち逆転し、一進一退の攻防が続きます。そして同点でむかえた終盤に久慈は垂柳蒼の2点タイムリーなどで突き放し7対3で勝利。3年ぶりのベスト8進出を飾りました。
第2試合では第4シードの盛岡三は宮古と対戦し、延長戦までもつれる白熱した試合に。そして延長11回に盛岡三が二死2塁から駒井優樹選手が三塁線を破るサヨナラ打。シード校の力をみせた盛岡三が3年ぶりに準々決勝へ駒を進めました。敗れたものの宮古でタイムリーを放った箱石恭汰選手や中村崇一郎選手は1年生、投げぬいた折祖希投手は2年生で秋への期待も高まる活躍でした。
花巻球場の第1試合では盛岡一と遠野が対戦。両エースの投げ合いで始まった試合は盛岡一が連打や守備の乱れなどで一挙5点を奪うと、その後も着実に得点機を生かして9対2の8回コールド。挙げた9得点は全て二死からで勝負強い打撃が光った盛岡一。中止となった102回大会の代替で行われた独自大会を含めると3年連続のベスト8入りです。
第2試合は最速152キロ右腕擁する盛岡中央と強打が武器の盛岡市立が顔を合わせました。試合は中央が二死から押し出しや守備の乱れ、そして齋藤響介投手のタイムリーなどで4点を先制。するとその裏、中央の齋藤響介投手はこの日最速の150キロを連発し三者連続三振の最高の立ち上がりをみせます。そして中央が2点を追加し6点リードしてむかえた7回裏、ここまで完全に抑え込まれていた市立打線は3番の伊藤奨悟主将が意地のツーベース。その後バッテリーミスで三塁に進むと5番の米田藍斗選手の犠牲フライで生還。プロ注目の好投手から1点をもぎ取ります。しかし反撃もそこまで。中央の齋藤響介投手は9回1安打1失点、毎回奪三振の19Kのピッチングをみせてチームを2大会連続のベスト8へ導きました。
齋藤響介投手が記録した1試合19奪三振は岩手大会の歴代4位タイの記録となります。
明日は県営と花巻を会場に準々決勝計4試合が行われる予定です。
7月20日の試合結果
3回戦 @岩手県営野球場
___ 一二三 四五六 七八九 計
久慈 010 011 211 7
久慈東 002 001 000 3
[久] 小川-荒谷
[東] 高橋、岩脇、浅水、小向-谷地中
二塁打:長川、垂柳、岩井(久)
3回戦 @岩手県営野球場
___ 一二三 四五六 七八九 十土 計
宮古 003 000 000 00 3
盛岡三 000 111 000 01x4
延長11回
[宮] 折祖-箱石
[盛] 北舘、内田-田村
二塁打:箱石(宮) 内田、阿部2、千葉篤(盛)
3回戦 @花巻球場
___ 一二三 四五六 七八九 計
遠野 000 001 01 2
盛岡一 005 020 02x 9
8回コールド
[遠] 菊池宏、佐々木秀、菊池瑛-伊藤雅
[盛] 藤平-千葉穂
三塁打:藤川(遠) 畠山(盛)
二塁打:阿部、伊藤雅(遠)
3回戦 @花巻球場
____ 一二三 四五六 七八九 計
盛岡中央 400 101 000 6
盛岡市立 000 000 100 1
[中] 齋藤-小笠原颯
[市] 太布、米田-伊藤
三塁打:齋藤(中)
二塁打:熊谷、菊池2(中) 伊藤(市)