【明治神宮大会】花巻東、激闘　堂々のベスト４　佐々木麟太郎は終盤に同点弾

第52回明治神宮野球大会の高校の部は準決勝へ。花巻東は中国地区代表初の神宮制覇を目指す広島の広陵と対戦しました。どちらが勝っても初の決勝進出となる一戦は壮絶な打ち合いとなり、６対９の８回には花巻東の注目の一年生スラッガー・佐々木麟太郎が３ランホームランを放ち試合を振り出しに戻すも、その後に広陵が１点を勝ち越し好ゲームは決着。花巻東は惜しくも決勝進出を逃しました。

試合が動いたのは２回。花巻東は４番田代がヒットで出塁し二つの内野ゴロを挟んで３塁まで進み、相手バッテリーミスでホームインし先制！

しかしその後は広陵が猛攻。ヒットに四死球も絡んで押し出しや犠牲フライで得点を許し、さらに広陵の怪物1年生スラッガー真鍋に３ランホームランを打たれ４点差を追う展開に。花巻東は熊谷と渡辺のツーベースなどで１点を返すも、広陵打線の勢いは止められず５回が終わる時には２対９とリードを広げられてしまいます。

そしてグラウンド整備後の６回。７点ビハインドの花巻東は佐々木麟太郎のヒットから内野ゴロで得点圏に走者を進めて、小澤がライト線へタイムリーツーベースを放ち１点を返します。さらに７回には代打の廣内のヒットから四球やタッチアップを重ねて３塁１塁のチャンスを作り、３番の佐々木麟太郎が今度は左中間へ２点タイムリーツーベース！点差を４点とします。

流れが完全に花巻東となった８回。四球と連打で満塁のチャンスを作り渡辺が犠牲フライを放ち３点差。なおも二人のランナーを置き、一発出れば同点という場面で、３番の佐々木麟太郎が見逃せばボールの高めの球をフルスイング！放たれた打球は高く舞い上がりライトスタンド最前列へ飛び込む同点３ランホームラン！！！花巻東はついに試合を振り出しに戻します！

しかしその裏、広陵はヒットで出たランナーを一人置いて主将の川瀬がタイムリースリーベースを放ち勝ち越し。花巻東は再び追いかける立場となります。
そして９回、ヒットと守備の乱れで２アウト２塁１塁の一打逆転の場面を作り、熊谷がこの日４本目となるヒットを放ちますが、前進守備を敷いていたレフトの好返球で同点のランナーがホームタッチアウトに。激闘はゲームセット。

花巻東の初めての明治神宮大会が惜しくも決勝進出を逃すも、チームカラーを存分に発揮する素晴らしい戦いぶりを全国の高校野球ファンに披露しました。

明治神宮大会は堂々のベスト4。岩手県勢にとって初めての神宮大会は忘れられないものに。“岩手から日本一”への挑戦は出場確実とされている来春センバツへと続きます。

花巻東ナインのさらなる飛躍と活躍に期待です！

花巻東の登録選手

vs 広陵 スターティングメンバー

１ (遊)宮澤圭汰　　 金ヶ崎シニア
２ (中)渡辺陸　　　 盛岡東シニア
３ (一)佐々木麟太郎 金ヶ崎シニア
４ (捕)田代旭　　　 金ヶ崎シニア
５ (左)小澤修　　　 前沢中
６ (三)千葉柚樹　　 水沢南中
７ (右)小原大和　　 盛岡北シニア
８ (投)北條慎治　　 大船渡・第一中
９ (二)熊谷陸　　　 金ヶ崎シニア

ベンチ入りメンバー

①萬谷大輝　　 ⑩菊池興洋
②田代旭　　　 ⑪工藤翔大
③佐々木麟太郎 ⑫若松聡大
④小原大和　　 ⑬平澤徹也
⑤小澤修　　　 ⑭熊谷陸
⑥宮澤圭汰　　 ⑮千葉柚樹
⑦金拓門　　　 ⑯廣内駿汰
⑧渡辺陸　　　 ⑰北條慎治
⑨菊池敏生　　 ⑱久慈颯大

イニングスコア