【夏の高校野球】令和2年夏季岩手県高等学校野球大会 8強を懸け2回戦

 

地区予選開幕から2週間余り。

宮古の白星一番乗りからはじまり、

水沢商のハツラツ野球は全国の話題に。

147キロの剛腕とプロ注目スラッガーの対決も高校野球ファンを唸らせました。

そして県大会に突入し熱く沸き立つ岩手の高校野球。

戦いは8強を懸けた2回戦へ進みます!

 

県大会2回戦の組み合わせ

▽県営

  岩手〈10:00〉黒沢尻工

 盛岡三〈13:00〉水沢商

▽花巻

 一関工〈10:00〉高田

一関学院〈13:00〉宮古

▽森山

 一関一〈10:00〉花巻農

 盛岡一〈13:00〉水沢

▽八幡平

盛岡大附〈10:00〉盛岡市立

 盛岡北〈13:00〉花巻東

 

8強入り懸けて激突

夏3連覇を目指す花巻東は5年ぶりに夏2勝を挙げた盛岡北と対戦。秋夏連覇を狙う盛岡大附は創立100年の節目の年に花を添える活躍をみせる盛岡市立と同地区対決。昨秋3位の一関学院は甲子園出場経験もある宮古と戦います。また昨夏4強の黒沢尻工は岩手と2年ぶりの再戦。そして盛岡一と水沢はオールドファンにもたまらない伝統校対決となります。2回戦は4球場で計8試合。この夏の8強入りを懸けて戦います!

 

岩手と黒沢尻工は2年前には2日がかりの激闘

両者の対戦は2年ぶり。100回岩手大会での2日ががりの激闘を思い出す方も多いのではないでしょうか。岩手がリードしながらも降雨ノーゲームとなり、仕切り直しとなった戦いで黒沢尻工が勝利した戦いでした。くしくもその時と同じく7月18日の岩手県営、第1試合。勝てば8強という点まで同じという、まさに宿命を感じる一戦です。

注目は岩手の好左腕・村上。この夏10イニングを投げて打たれたヒットは内野安打2本、奪った三振は15。1年夏からマウンドに上がり集大成の舞台に挑む姿はまさにエースです。

石橋監督率いる黒沢尻工は切れ目のない打線と隙のない走塁で得点を重ねるそつのない野球が持ち味。巧打者の畠山と及川による1・2番コンビはここまで合わせて11打数7安打とチームを牽引。またベンチ入り選手の半数近くが投手として登板できるという投手陣は、この夏すでに6人がマウンドを経験。2試合14イニングで3点しか失っていません。

岩手の2年越しの雪辱なるか。それとも黒沢尻工が力をみせて5年連続8強入りなるか。

 

好投手・強打者たちの活躍も期待

一関工と高田は勝ち上がりが対照的。一関工は2試合連続で接戦、高田は2試合連続でコールド勝ちをみせています。その対戦で最も注目されるのは背番号1。一関工・小野寺と高田・佐藤の両エースです。小野寺は県大会1回戦で3安打完封の好投。対する佐藤は試合を締めくくる場面で登板し2試合で完璧なリリーフ。好調さがうかがえるだけに両投手の起用が勝負を分けそう。

 

花巻農は地区予選で1点差、県大会1回戦では延長11回サヨナラで勝利し競り合いの強さを見せています。原動力となっているのは3人の投手陣とそれを牽引するキャッチャーの瀬川。入学して間もなくの春から正捕手として活躍している選手です。対する昨夏ベスト8の伝統校・一関一は、2年生ながら4番の高橋紬がここまで9打数5安打3打点とチームを引っ張る活躍。また中学時代には県選抜にも選ばれたエースの小野寺は地区予選で登板しており4回8奪三振の好投。両校とも勢いがあり好ゲーム必至。

 

台風の目となりつつある水沢商は勝ち上がっているチームで最も多い3勝。その原動力となっているのは投打の柱・千田大です。またその奮戦に引っ張られるように2試合で無失策の堅守をみせています。次の相手は夏秋連続8強の実力校・盛岡三。投打に活躍する利府をはじめ、華麗な守備をみせる吉川、非凡な打撃センスも光る高橋らの布陣は強力。ともに一丸の野球で好ゲームが予想されます。

 

最速143キロをマークした二年生右腕の伊藤を擁する水沢。エースナンバーを背負う神田は技巧派で異なるタイプの継投は武器に。県大会1回戦で好投手を攻略した打線も力があり4番後藤は4打数4安打の固め打ちをみせています。対する盛岡一も主戦級の活躍みせる技巧派左腕の菅は制球力があり安定感がある好投手。打線は走攻守三拍子揃った福田や好調の川村咲、そして四番に強打者の高橋怜が並び得点力は屈指。両校とも守備も鍛えられており、息詰まる接戦が期待されます。

 

日程も気になるところ

2回戦からは日程的に試合間隔が短くなります。

今大会では球数制限も設けられていますが、登板間隔が狭くなることによる疲労も課題のひとつ。

複数投手の活躍が不可欠となります。

 

いざベスト8へ!

がんばれ岩手の高校球児たち!

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