【秋季大会】第79回秋季東北地区高校野球大会を振り返る!岩手勢の奮闘と熱き秋の陣

秋晴れのもと開幕した「第79回秋季東北地区高校野球大会」。岩手県からは、16年ぶりに秋の頂点に立った盛岡中央、大会連覇を目指す花巻東、そして2年ぶり出場の久慈の3校が出場しました。

組み合わせ

岩手勢の先陣を切った久慈の奮戦

岩手勢のトップバッターとして登場したのは久慈。相手は青森の古豪・東奥義塾です。

試合は初回、久慈が大声援の中でチャンスを作ると、先制を許さない向井投手の好投で流れを引き寄せます。3回表には川端捕手が盗塁を阻止する場面も。その裏、3番山下選手のタイムリー、4番南川選手の絶妙なスクイズ、7番佐藤選手のタイムリーで一挙3点を先制します。

しかし中盤、東奥義塾の反撃を受け5回に2点、6回に2点を失い逆転を許します。久慈も7回裏に5番下舘理選手のヒットからチャンスを作るも実らず、8回表に4点を追加されリードを広げられました。

それでも9回表、3番手の晴山投手が気迫のピッチングで3者連続三振を奪い球場を沸かせます。9回裏には北村選手が四球で出塁するなど最後まで粘りを見せましたが反撃及ばず。

久慈は敗れたものの球場全体に響き渡ったアルプススタンドからの大声援や鮮やかな先制攻撃、晴山投手の救援劇など、強く記憶に残る戦いぶりでした。

前回王者の花巻東が貫禄の初戦突破

秋田1位の秋田工に対し、花巻東は先発マウンドに秋田出身の髙橋條太投手が登板。粘る相手を振り切り、5対2で勝利!見事に3年連続の初戦突破を果たし、前年王者としての意地を見せました。

岩手王者・盛岡中央は新屋と大激戦!劇的サヨナラ決着!

盛岡中央高校は新屋高校との激しい一進一退の攻防を制し、9回裏に劇的なサヨナラ勝ちを収めて7対6で勝利。2年連続の初戦突破でベスト8進出を果たしました。

試合は初回、先発の中嶋投手がピンチを凌ぐと、その裏に4番村上選手の犠牲フライで幸先よく先制します。2回表に逆転を許したものの、その裏に1番高橋皇選手のサード頭上を破りレフト線へ抜ける2点タイムリーツーベースですぐさま再逆転。3回表に3ランで再々逆転を許す乱打戦となりましたが、3回裏には一死3塁から5番山井選手の内野ゴロの間に3塁走者が生還して1点を返し、反撃の口火を切ります。
リリーフ陣も粘り強さを見せました。2番手の佐藤康投手が竹林捕手の鮮やかな盗塁阻止などにも助けられながら踏ん張りをみせると、8回表には3番手の菊池陸投手がテンポの良い投球で流れを引き戻します。
4対6と2点ビハインドで迎えた8回裏、盛岡中央の粘りが結実します。5番山井選手の死球、7番佐藤春選手のヒットでチャンスを作ると、代打の神林選手がライト前タイムリーを放ち1点差。さらに二死満塁から2番竹林選手が押し出しの死球となり、泥臭く同点に追いつきました。
9回表のピンチを菊池陸投手が凌いで勝ち越しを許さず。そして迎えた9回裏、相手守備の乱れに細川陽選手と佐藤春選手の連続ヒットなどで二死満塁の好機を作ると、9番桂選手が気迫の劇的サヨナラタイムリー!雨が降り照明が灯る仙台市民球場で、最後まで諦めない盛岡中央の意地が結実した好ゲームでした!

甲子園8強対決!花巻東と仙台育英の好カード

今夏甲子園8強同士による注目の大一番。凄まじい攻防の末、延長タイブレークへともつれ込む激闘に!4対6で惜しくも敗れ、花巻東にとっては6季連続甲子園出場は厳しい状況となりました。しかし名門相手に一歩も引かない粘りと気迫を見せた大激闘でした。

快晴の仙台市民球場。試合は2回裏に生川選手と齋藤選手の連続ヒットでホームに迫るも好返球でタッチアウトとなり先制ならず。すると3回にセーフティースクイズで、4回にはホームランで1点ずつを失い0対2と追う展開となりますが、4回裏に花巻東打線の反撃が爆発します。二死3塁から5番久保村選手が右中間へタイムリースリーベース!さらにバッテリーミスで3塁走者の久保村選手も生還し同点に追いつく!そして攻撃は終わらず6番生川選手の四球からバッテリーミスで得点圏に走者を置いて7番齋藤選手が勝ち越しのタイムリーツーベース!一気に3対2と試合をひっくり返しました。

その後、6回表にまたしても逆転を許したものの、その裏に代打の小瀬選手の犠牲フライですぐさま4対4の同点に追いつく粘りを見せます。投手陣も踏ん張り、7回から2番手として登板したサードの戸倉投手が相手打線を打たせて取る好救援。8回表には緊急地震速報による一時中断が発生するなど嫌な流れの中でも、集中力を切らさず相手の攻撃を無得点に抑え込みました。

9回裏には小原選手や山下選手がヒットを放ち粘り強く攻めるも決着はつかず。試合は延長タイブレークへ。そして10回表に2点を勝ち越され、その裏の攻撃も後続が打ち取られて悔しいゲームセット。

敗れたものの、前年甲子園8強校同士にふさわしい、ほぼ4時間に及ぶ熱戦の中で見せた花巻東の勇姿と粘り強い戦いぶりは、多くの観客の胸を打ちました。この悔しさを糧にした今後のさらなる飛躍が期待されます。

盛岡中央と鶴岡東の第1代表同士対決

第1代表同士の対決となった一戦。6回までは2点差の接戦を繰り広げましたが、7回表に鶴岡東の怒涛の猛攻を受け一挙8点を失う展開に。最後まで粘りを見せて2点を返したものの反撃及ばず。初のベスト4進出には届きませんでしたが、実りのある秋の戦いに。来春以降の戦いからも目が離せません!

仙台育英が東北大会を制す!

準決勝以降は他県勢同士の対戦となりましたが、県外の強豪校で活躍する地元・岩手出身の選手たちの躍動が非常に印象的でした!大会は仙台育英が青森山田との激闘を制して4年ぶり13回目の優勝を果たしました。

岩手勢は盛岡中央がサヨナラ勝ちで初戦を突破し、花巻東は3年連続となる8強入り。久慈も敗れはしたものの奮戦をみせました。仙台育英の砂選手と朝倉選手、東北の平賀選手や新屋の千田選手ら岩手っ子たちも活躍。心に残る秋の陣となりました!

そして岩手勢の健闘はもちろん、球場で隣り合った他県のファンの方との一期一会や、観戦仲間との熱い野球談義など、球場に足を運ぶからこそ味わえる素敵な瞬間がたくさんありました。また、試合の合間に訪れた石巻の街の温かさにも改めて触れることができました。


岩手勢の挑戦はここで一度一区切りとなりますが、この秋の経験と悔しさを胸に、冬を超えてさらに逞しくなった姿を春に見せてくれることを楽しみにしています。
優勝した仙台育英の明治神宮大会での活躍を祈りつつ、これからも高校球児たちを応援していきます!
やっぱり、高校野球は最高!

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