第71回春季東北地区高校野球岩手県大会は26日、宮古市の東北ヒロセ野球場で決勝と3位決定戦が行われました。そして決勝では花巻東が3対0で盛岡大附に勝利し春6大会連続優勝を飾りました。また3位決定戦では大船渡が5対2で水沢商に勝利し夏の第3シードを獲得しました。
決勝戦は花巻東と盛岡大附が激突。昨秋2回戦では盛岡大附が勝利しており花巻東は雪辱を期して臨みました。そして外野席が解放されるほどの大観衆が見守る中で始まった試合は、右腕の田﨑投手(花巻東)と右サイドの柴田投手(盛附)が先発マウンドに立ち好投。5回終わって均衡破れず0対0で試合が進みます。
試合が動いたのは6回表。花巻東は連続四球や外野フライに盗塁を絡めて1・3塁とし、4番の藤原選手が放った打球はレフトの頭上を越える2点タイムリーツーベースとなり先制。さらに続く7回表には主将の村上選手のタイムリースリーベースで1点を追加しリードを3点とします。
反撃したい盛岡大附は8回裏に1番久保選手と2番櫻庭選手の連打で得点機を作るも後続がセンターフライに倒れて得点ならず。あと1本が出ません。
そして9回裏、ここまで好投を続ける花巻東の先発・田﨑はこの回の盛岡大附の攻撃を三者凡退に抑えて熱戦はゲームセット。花巻東が6大会連続優勝!県大会を無失点で頂点まで駆け上がりました。
三位決定戦は大船渡と水沢商が対戦。試合は序盤、水沢商が再三にわたって得点機を作るもホームが遠く。互いに0対0のままグラウンド整備をむかえます。そして先制したのは水沢商の攻撃を凌ぎ続けてきた大船渡でした。7回表、内野安打と四球にバッテリーミスが続き1・3塁に走者を置くと、その後内野ゴロでフィルダースチョイスがあり先制。さらにスクイズや守備の乱れで2点を追加し3点のリードを奪います。
その直後、水沢商は1点を返すものの、9回表には大船渡が連打と送りバントで得点機を作り1番室選手が2点タイムリーツーベースを放ち5対1とリードを広げます。
守っては小刻みな継投で逃げ切りたい大船渡は、9回裏に1点を返されるもののリリーフの豊間根が水沢商の反撃を断ちゲームセット。大船渡が県大会3位となりました!
6月に宮城で行われる東北大会には第1代表として花巻東、第2代表として盛岡大附が出場します。
5月25日の試合結果
決勝 @東北ヒロセ野球場
__ 一二三 四五六 七八九 計
花巻東 000 002 100 3
盛岡大附 000 000 000 0
[花] 田﨑-千葉爽
[盛] 柴田、小林、若林-坂田
三塁打:村上太(花)
二塁打:藤原(花)
3位決定戦 @東北ヒロセ野球場
__ 一二三 四五六 七八九 計
大船渡 000 000 302 5
水沢商 000 000 101 2
[大] 長根、鈴木、新沼恵、大森、豊間根-加藤
[盛] 千葉孔、千田-遠藤
二塁打:山本、室(大) 遠藤(水)