第71回春季東北地区好悪高野球大会が閉幕。岩手県勢では第1代表の花巻東が10年ぶり2回目となる優勝を飾りました。また第2代表の盛岡大附も2勝を挙げて11年ぶりとなる4強入り。2校揃って大会を沸かせる活躍をみせました。
花巻東は本格派右腕で安定感のある2年生投手の金野快投手、甲子園経験のある技巧派左腕の葛西陸投手が好投。決勝では不調に苦しんでいた最速147キロ右腕の小松龍一投手も復活登板し優勝に貢献しました。また簗田蒼汰選手と村上太一選手は揃って今大会3盗塁。セーフティーバントや積極的な走塁なども光り、その機動力はチームの大きな武器となりました。
盛岡大附は低反発の新基準バットになっても強打が健在。四番打者の森谷光佑選手が本塁打1本に三塁打と二塁打を2本ずつ放ち躍動しました。リードオフマンとしてチームを牽引した櫻庭千晃選手も大会で5安打を放ち打率4割超。投手陣では今大会5人の投手が登板。背番号1を任された柴田莉羽世投手の明桜戦での好投が光りました。
県勢と戦った相手も強豪ぞろいでした。ほとんどストレートで次々と三振を奪う青森山田の関浩一郎投手。明桜の加藤悠羽投手の球威も印象的。また花巻東投手陣を苦しめた秋田商打線の鍛え抜かれたミート力も圧巻。弘前聖愛の4者連続バントで得点をもぎ取ったシーンは鮮烈でした。「東北地区はレベルが高くなっている」と誰もが語る通り、力をつけている東北勢。甲子園大会の大深紅旗をもう一度東北の地に持ち帰る日は近いと思わせてくれました。
_優勝:花巻東(10年ぶり2回目)
準優勝:弘前学院聖愛
_4強:青森山田、盛岡大附