第79回秋季東北地区高校野球岩手県大会の第5日は20日、きたぎんボールパークで2回戦2試合が行われました。県南対決は一関学院が水沢工との競り合いを制して勝利。盛岡対決は盛岡中央が圧巻の集中打でコールド勝ちを収め、ともにベスト8進出を決めました。
これでこの秋のベスト8が出そろいました。準々決勝は22日と23日に行われる予定。

一関学院は水沢工との熱戦を制す
今夏と今秋予選でも延長タイブレークの激闘を繰り広げてきた両校の再戦。試合は一関学院の高林投手と水沢工の芦埜投手の両先発左腕による好投により、0対0のまま中盤へと進みます。
スコアが動いたのは5回表。一関学院は先頭の代打・関上選手が粘って四球を選び出塁すると、9番・小川選手の送りバントで得点圏へ進みます。ここで1番・大高選手がライト前へタイムリーを放ち、一関学院が待望の先制点を奪います。
しかし水沢工もすぐさま反撃。先制された直後の5回裏、一死から7番・千田選手がライト線へスリーベースを放ちチャンスメイクすると、8番・千葉選手の打球が相手守備の乱れを誘い、3塁走者が生還して同点に追いつきます。
1対1で迎えた6回表、一関学院は先頭の6番・小林選手が守備の乱れで出塁。続く7番・高橋選手のバントがフィルダースチョイスを誘い無死1・2塁とすると、8番・関上選手のバントで再び相手守備が乱れて二塁走者が3塁を蹴って一気にホームイン。一関学院が勝ち越しに成功します。
勝ち越しを許した水沢工の先発・芦埜投手も気迫のピッチングを見せます。なおも無死2・3塁のピンチで後続を三振に打ち取ると申告敬遠で満塁に。そして続く打者を前進守備の網にかけて二死とすると、そこからギアを上げて後続を134キロのストレートで空振り三振。最少失点でこの窮地を切り抜けます。
粘る水沢工に対し、1点リードで迎えた8回表の一関学院は、先頭の4番・鈴木大選手が一塁線を破るツーベースを放ち、その後フィルダースチョイスも絡んで無死1・3塁とします。ここで6番・小林選手が絶妙なセーフティーバントを決めて1点を追加。さらに二死1・3塁から9番・小川選手にもライト前タイムリーが飛び出し、リードを3点に広げます。
その裏から一関学院は2番手としてライトを守っていた青山選手が登板。青山選手は9回裏も水沢工打線に追撃を許さない好リリーフをみせてゲームセット。4対1で同地区対決に勝利した一関学院がベスト8進出を決めました。
余談ですが、きたぎんボールパークではこの第1試合中は放送機器の故障のため、アナウンス等がなしという状況。そのため試合後の校旗掲揚の際の校歌の演奏も流れないという予想できない事態に。しかし選手たちや応援スタンドは動じることなく大合唱!素晴らしい校歌斉唱が響き渡りました。
盛岡中央が圧巻の集中打でコールド勝ち
今秋予選の再戦となった盛岡中央と岩手の一戦。盛岡中央は初回から見事な繋がりを見せます。先頭の1番・高橋皇選手がレフト前ヒットで出塁し、2番・竹林選手の送りバントで一死2塁とすると、3番・高橋信選手がライト前へタイムリーを放ち、鮮やかな流れるような攻撃で1点を先制します。
追う岩手も3回表、二死から1番・及川選手が内野安打で出塁しすぐさま盗塁を決めるなど反撃の糸口を探りますが、得点には結びつかず、試合はエース同士の投げ合いで中盤へと向かいます。
追加点が欲しい盛岡中央は4回裏、先頭の6番・山井選手が四球を選び、一死から8番・佐藤春選手のセンター前ヒットで1・2塁へ。続く9番・桂選手のセンター前タイムリーで下位打線がしっかりと繋がり、貴重な2点目を挙げます。
そして迎えた5回裏、盛岡中央の打線が爆発します。先頭の3番・高橋信選手がレフト前ヒットと盗塁で得点圏に進むと、4番・村上選手の四球と5番・菊池天選手の内野安打で無死満塁の得点機を作ります。ここで6番・山井選手が三遊間を破るレフト前タイムリーを放つと、ここから怒涛のタイムリーラッシュ。7番・細川陽選手が2点タイムリー、8番・佐藤春選手もタイムリーで加点し、相手守備の乱れも絡んで再び満塁とすると、2番・竹林選手が走者一掃の3点タイムリーツーベースを放ちます。最後は二死1・2塁から6番・菊池天選手がこの回10点目となるタイムリー。この回一挙8点を奪う圧巻の猛攻で5回コールドゲームが成立。10対0で勝利した盛岡中央が準々決勝へ駒を進めました。
敗れた岩手も、選手12人という少ない人数ながら好投手を相手に食らいつき、最後まで懸命な守備と勇姿を見せ、来春への糧となる戦いを繰り広げました。
勝ち上がった盛岡中央は、準々決勝で一関学院と対戦します。
9月20日の試合結果
◇2回戦 @きたぎんボールパーク
一関学院 000 010 120=4 H6E1
水沢工 000 010 000=1 H5E2
[一]高林 青山-鈴木大
[水]芦埜 阿部響-及川拓
三塁打:千田(水)
二塁打:大高 鈴木大(一) 千葉(水)
◇2回戦 @きたぎんボールパーク
岩手 000 00 =0 H2E1
盛岡中央 100 18x=10 H13E1
5回コールド
[岩]成瀬-小野
[盛]中嶋-竹林
二塁打:竹林(盛)
