日本高野連は12月10日、第94回センバツ高校野球大会へ出場する21世紀枠の地区候補校を選出しました。そして東北地区では岩手県候補校として久慈東が名を連ねていましたが選出は叶わず。東北地区からは福島の只見が選ばれました。
只見は日本有数の豪雪地帯にあり、全校生徒は87人。野球部員は女子マネージャーを含めて18人という少人数チームながら、秋の県大会では3勝を挙げて初のベスト8。学校では町の「山村教育留学制度」を活用して全国から多くの生徒を受け入れてきました。さらに困難を乗り越えて奮戦する姿は只見町を大いに盛り上げており、「選考基準に最もふさわしい」と評されて今回の選出となりました。
有力とされていた大館桂桜の不祥事による辞退があり、久慈東を推す声があったものの、過疎に悩む地域との結びつきの強さが決め手となったとのこと。只見のセンバツ出場に期待がかかります。21世紀枠からの出場は地区候補9校から1月28日の選考委員会で3校が選ばれる予定。センバツは3月18日に開幕することになっています。
残念ながら地区推薦を逃した久慈東。中村監督は「選ばれる可能性は低い」と語っていましたが、それと同時に「力があるのは今の世代」と力強い言葉。11月に行われた表彰式では村上琉紀主将は「一戦必勝をテーマに元気な久慈東の野球を貫く」と強い思いを語っていました。決意を胸に飛躍を期すチーム。厳しい冬を越えて大きく成長し、さらにたくましくなった勇姿を来春のグラウンドでみせてほしいです! 甲子園は自分たちの力で! がんばれ久慈東ナイン!
21世紀枠地区候補校
北海道:札幌国際情報
東北:只見(福島)
関東・東京:太田(群馬)
東海:相可(三重)
北信越:丹生(福井)
近畿:伊吹(滋賀)
中国:倉吉総合産業(鳥取)
四国:高松第一(香川)
九州:大分舞鶴
1月28日に21枠の3校が選出される予定