東日本大震災の発生から9年1カ月。
新たな困難となっている新型コロナウィルスが世界を襲っています。
東北地方の感染は拡大しており
4月12日時点で青森22人、秋田13人、宮城46人、
山形32人、福島37人にのぼっています。
そして岩手では感染は確認されていないものの
多くの県民が潜在的な脅威に脅かされています。
11年以来の東北大会中止
開催中止もやむなしという見解が大勢を占めるなか
注目された春季東北大会の開催判断。
東北地区高野連は4月11日、臨時の理事長会議を行いました。
そして新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、硬式および軟式ともに春季東北大会の中止を発表。
東北大会中止は東日本大震災が発生した11年以来となります。
中止を判断した3つの理由
①高校野球は教育の一環であることから選手の健康管理について最重視すること
②新型コロナウイルス感染拡大の収束の見通しが立たないこと
③選手並びに関係者の交通手段、移動経路、宿泊先等の感染防止対策が徹底できないこと
東北各県大会の対応(4月13日現在)
【規模縮小で開催予定】
→青森、岩手、山形、福島
【中止】
→秋田、宮城
いずれも4月13日から20日にかけて行われる各県の高野連理事会で再協議となります。
広がる新型コロナウィルスの余波
岩手では展勝地や高松の池など、各名所の桜祭りが相次いで中止に。
また、みちのくの初夏を彩る風物詩「チャグチャグ馬コ」も中止の方向。
サッカーでは天皇杯の予選も中止を含めて検討中となっています。
観光では平泉町の中尊寺や毛越寺で拝観中止となり
岩手県交通では高速バスや長距離バスの運休や減便の対応がとられています。
岩手県の春季大会についての再協議は4月15日
学校のグラウンドに戻ってきた球音。
響き渡る球児たちの元気な声。
久しぶりに練習試合も行われたこの週末。
当たり前だった光景を目の当たりにし
胸が熱くなったお母さんお父さんも多かったことでしょう。
「選手が努力し続けたことを表現する場所を提供したい」
春季大会の規模縮小が発表される前の岩手県高野連・大原理事長のコメントです。
現時点の岩手の春季大会の方針は
「地区予選はトーナメント方式で開催し
数々のドラマを生んできた敗者復活戦は設けない
また全試合を「無観客」で実施
部活動休止に配慮し開幕は当初の4月25日から5月1日へ遅らせる
そして今後の状況次第では「中止」も選択肢のひとつとする」
ということ。
今後は4月15日の常任理事会で再協議し、4月17日の評議員会で最終決定となります。