【岩手 高校野球】名将再び 盛岡誠桜が石橋智氏を招へい

名将、再びグラウンドへ。 昨夏まで黒沢尻工を指揮していた石橋智氏が2022年4月から盛岡誠桜の硬式野球部監督として采配を振ることになりました。自身35年ぶりの聖地を見据える60歳の名将。そして全国にその名が轟く指揮官のもと創部初の甲子園を目指す盛岡誠桜。"石橋イズム"で頂点へ。岩手の高校野球にまた新しい風が巻き起りそうな予感がします。

盛岡誠桜の硬式野球部

盛岡誠桜は強豪・盛岡大附をはじめ、伝統校の盛岡一や盛岡商、実力校の盛岡三や盛岡四、盛岡工や盛岡中央らひしめく激戦の盛岡地区で戦うチーム。硬式野球部創部は2017年4月で非常に若いチームです。当初は初心者を含む選手7名でスタートし専用グラウンドもなく恵まれた環境ではありませんでした。同年5月に行った練習試合では対戦相手から選手を借りたことも。そして夏には助っ人6名を加え初の公式戦を戦いました。その後徐々に力をつけ、昨秋には盛岡地区予選を突破し県大会へ初出場、強豪私立の一関学院と戦い惜敗したものの延長13回タイブレークの激闘も繰り広げました。

名将・石橋智

石橋智氏は秋田県生まれで法大卒業後に秋田工の監督に就任。1986年には25歳の史上最年少監督(当時)として夏の甲子園出場を果たしました。 その後、 青森大の二代目監督に就任し15年間で大学選手権8回、 明治神宮大会 1回の出場を果たし、 オールジャパンのコーチも務めるなど手腕を発揮。 そして青森山田中でも指導者として全国大会へ出場。 中学・高校・大学の3カテゴリーで大舞台の地を踏んだ全国でも稀な指導者です。

岩手の高校野球に関わることになったのは44歳のとき。「もう一度、公立校で甲子園に」とい う思いで特別教員採用試験を受けて転身。2005年に久慈の地元3校が統合されて2年目をむかえた久慈東に赴任。その翌年から野球部を指揮し、2008年には創部5年目にしてチーム初の東北大会に導きました。そして2015年に黒沢尻工に転任し17年秋には県大会準優勝を飾り東北大会ベスト8入り。低迷していた伝統校を県大会上位の常連校へ見事に再建しました。

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