第94回選抜高校野球大会へ4年ぶりに出場した花巻東はプロ注目の好投手擁する市立和歌山との初戦に臨みました。
試合は初回に花巻東が先制したものの、市立和歌山が2回に犠牲フライで追いつくと、3回には暴投やタイムリーで3点を勝ち越し、6回にも1点を加点。市立和歌山が優位に試合を進めます。投げては今大会最速の149キロ右腕・米田天翼が140キロ台のストレートとキレのある変化球で好投。花巻東は9回に長短打を絡めて3点を返したものの猛追及ばず。花巻東の4年ぶりセンバツ勝利はなりませんでした。
1回戦 @阪神甲子園球場
一二三 四五六 七八九 計
花巻東 100 000 003 4
市和歌山 013 001 00Ⅹ 5
[花] 萬谷 工藤-田代
[市] 米田-松村
三塁打:寺田(市)
二塁打:寺田(市) 千葉 金(花)
試合は初回、花巻東が二死二塁一塁から5番小澤のタイムリーで幸先よく先制。しかし先発のエース左腕・萬谷は2回に相手4番のスリーベースから犠牲フライで同点を許すと、3回には犠打を挟んでの5連打で3点を失い、6回にもツーベースからタイムリーを喫し4点を追いかける展開に。打線はプロ注目の相手エース・米田の前に8回まで散発の5安打とチャンスを作れず。
そしてあとがない花巻東は9回、先頭打者の7番千葉と代打金の連続ツーベースで1点を返すと、1番宮澤の犠牲フライでさらに1点を追加。その後、2番渡辺のヒットと3番佐々木麟太郎の死球で二死二塁一塁のチャンスを作り4番田代のタイムリーで1点差まで詰め寄ります!
しかし反撃もここまで。二死三塁二塁のあと1本出れば同点、長打が出れば逆転という場面まで猛追をみせるも初戦突破まであと一歩及びませんでした。
勝った市立和歌山のエース米田は153球の熱投。佐々木麟太郎との手に汗握る真っ向勝負は見応え十分でした。そして徹底した内角攻めで4打数無安打2三振で大会注目のスラッガーを圧倒。この日最速も佐々木麟太郎との勝負の時にマークした145キロでした。